見出し画像

【ガーネット②御めでたいザクロ石】

今回はガーネットの
成分・豊富なバリエーションについて
ご紹介したいと思います!


1. 成分

画像28

成分:Fe3Al2(SiO4)3【アルマンディン】
結晶系:等軸晶系・斜方晶系
硬度:7.5
比重:3.95〜4.25
色:赤・オレンジ・黃・緑・褐色・黒・無色・紫

今回はレッド系のガーネットを中心に
一番産出量の多い
アルマンディンガーネット
の成分をご紹介します!

ガーネットは、
鉄・アルミニウム・ケイ素が主成分の鉱物です。

結晶系は等軸晶系と斜方晶系があり、
十二面体や二十面体の結晶も発見されています。

ガーネットは結晶系は同じでも成分が異なり、
色や屈折率が異なる類質同像と
呼ばれるものが多くあります。

硬度は基本7.5

比重は成分によって色々なんですけど、
3.95〜4.25

色のバリエーションは、
赤・オレンジ・黃・緑・褐色・黒・無色・紫
などが見られます。

2.豊富なバリエーション

画像29

ガーネットの種類は大きく分けて
2種類に分類されます。

レッド系のガーネットは
アルミニウム系ガーネット
(パイラスススパイト系統)
に属しています。

中でも
● アルマンディン
● バイロープ 
● スペサルティン
の3つが代表的なんですけど、

3つの中間的な位置に
ロードライト・マラヤ
といったガーネットがあります。

また、スペサルティンの中でも
美しいオレンジ色のガーネットを
マンダリンガーネットと呼ぶ場合もあります。

もう1つはグリーン系のガーネットで、
カルシウム系ガーネット(ウグランダイト系統)
と呼ばれています。

画像30

鉱物名では
● グローシュラー(ヘソナイト・ツァボライト)
● ウバロバイト
● アンドラダイト
(デマントイド・トバゾライト・メラナイト)

そして、グローシュラーとアンドラダイトの
中間に属するマリに分類されています。

中でも、グローシュラーの仲間で、

成分や層の入り方が微妙に異なる
ツァボライトは、

1960年に
ケニアのツァボ自然国立公園で発見された
非常に希少なガーネットだと言われています。


ガーネットのその他のバリエーションとして

● カラーチェンジ
(スペサルティンとバイロープの固溶体)

● リューコガーネット
(透明でかなりレア)

● レインボーガーネット
(虹色の部分がある)

● スターガーネット
(屈折の加減で星が入ったように見える)

など、ガーネットには、
含まれている成分の種類によって

ここで全部をご紹介しきれないくらいの
多くのバリエーションがあります。

次回の記事もお楽しみに〜
でわ!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?