静脈内鎮静法で親知らずを抜いた話

前から横向きの親知らずと隣の歯の隙間に物がめちゃくちゃ詰まることが煩わしかったので、無職になったついでに親知らずを抜きに行きました。
抜いたらレポ書くぞーいと言っていたので、誰かの参考になれば幸い。


事前リサーチ

無職になるからオラ親知らず抜きてえだ!とSNSに投稿したところ、先達からの知見が沢山集まった。
とにかく「抜いた後の痛みと腫れがやべぇ」とのこと。1本抜いていやもう無理…となることは親知らず抜歯界隈においてはあるあるらしく震え上がる中、静脈内鎮静法はええぞとのオススメをいただく。

静脈内鎮静法って?
静脈から鎮静剤を投与して、意識が薄れた状態で治療を行う方法。
全身麻酔とは違い、自発呼吸は可能で呼びかけに対して応答可能なレベルで意識が残ります。
歯医者怖すぎ無理あかん死ぬ!!!という歯科治療に対しての恐怖が強い方や、口の中に何か突っ込まれるとすぐ吐きそうになる嘔吐反射が強い方に用いられる治療法です。

メリット
・術中の歯を抜く生々しい感覚がない
・麻酔が効くのを待つ必要がない
・なんか面白そう

デメリット
・扱っている医院が少ない
・治療費が高額になりがち

抜歯方法の選定
静脈内鎮静法の治療費に関しては、参考例として提示いただいた医院が麻酔科医の出向代の時点で6万円というなかなかの金額。この辺りは保険適用の可否や麻酔科医の方々在籍されているかなどもあるかと思いますので、費用についてはかかる予定の医院に確認するのが無難です。

静脈内鎮静法を選ぶ場合は、扱っている医院が私の自宅近所になく1時間弱かけての通院となります。
口腔外科もやってて実績豊富なので親知らずの抜歯は任せろー!という医院が徒歩圏内にあることもあり、わりかし抜歯方法は悩みました。

親知らずを抜く苦しみがどんなものなのか体験してみたいという危うい興味と一生に4本しか抜けないんだしなんかすげぇ技術を体験してみたいという好奇心。
結局のところ好奇心が勝って静脈内鎮静法を選んだのですが、選んだ理由としては私が歯科での麻酔を苦手に思っていることもありました。

歯科と麻酔と私
幼女であった頃の私は永久歯が生えても乳歯が抜けなかったため、2度ほど乳歯を抜歯することになりました。
最初にかかった地元の歯科は照明が非常に薄く、暗がりから麻酔の注射を持って現れた先生がとんでもなく恐ろしかったためにギャン泣きして治療ができずに帰され、親からめちゃくちゃ怒られた記憶があります。その後抜いた記憶がないあたり、自然に抜けたのか記憶を無くしたのかは定かでありません。

その後中学生になった私は、今度は明るく綺麗な歯科で抜歯をすることになりました。
ギャン泣きすることはなかったものの、麻酔を打つ際に針が進んでいくゴリゴリとした奇妙な感触、薬液によって歯根が圧迫される感覚、そして舌に広がる薬液の苦味は非常に嫌なものでした。
苦しみを乗り越えいざ抜歯となった時、困ったことに感覚が完全に残っていたため即刻中断、再び麻酔をしこたま打つことになってしまったのでした。
今度は無事に麻酔が効いてくれて抜歯ができたのですが、麻酔を打つ際の感触と、感覚が残ったまま歯を持ち上げられた時の焦りと恐怖は幼女の私に苦手意識を植え付けていきました。今思えばよく歯を抜こうと思ったものである。

医院選び
静脈内鎮静法で歯を抜くぞー!と決めたので、早速静脈内鎮静法を扱っている歯科医を調べてみたところ、近所では5件ほど確認。
・医院A
ラウンジ系お高級医院。完全自由診療。
・医院B
戦前から代々続いている歯科。HPに静脈内鎮静法の記載がない。
・医院C
一昨年に開業したての歯科。自宅からのアクセスが絶妙に悪い。
・医院D
HPがかなりファンキーで非常に見にくい。Googleのクチコミにプラセンタ点滴とビタミン点滴の内容が連なっている。
・医院E
HPを見る感じインプラントに特化というか力を入れている感じがする。

医療機関のクチコミは思想強めな感じなので信頼できるものではないとは思いつつも、そっと医院Dが候補から外れる。
インプラントが目的ではないので医院Eも候補から外れ、HPに掲載していないあたりあまり積極的ではないのかな?と医院Bも候補から外れ候補は医院Aと医院Cに。

予算が分からねえ
医院選びというか抜歯にあたって非常に困ったのが、結局どの程度費用が発生するのかが全く分からなかったこと。
静脈内鎮静法の体験談的なものを読み漁っても治療内容についての記載はあっても費用について記載されているものはごく少なく、1本あたり2万円かかったというレポが1件出てきたくらいで、結局!!どれくらい!!かかるの!!!!という疑問が常に付き纏っていた。

完全自由診療の医院AはHPに価格表があり、静脈内鎮静法の項目には44,000円〜(※薬剤料別途)との記載。
下限は分かったが上限は一体どの程度…?別途の薬剤料は一体おいくらほど…??と困り果てて医院AのGoogleクチコミを見漁った結果「抜歯2本で20万」との記載を見付けて流石にたまげる。
自由診療での金額として2本20万程度とおおよその費用感は掴めたものの、いや流石にそこまでは出せないかな…と保険適用可能な医院を条件として完全自由診療の医院Aが候補から外れる。

医院Cは自由診療になる内容は個別でHPに明記してくれていて安心感があった。自宅からの交通アクセスが絶妙に悪いけどマイナスポイントがそこだけなら…と、かかる医院を医院Cに決定し予約を入れる。

抜歯準備

以前は職場の近くにある歯科に定期検診で通っていたのですが、転職してからシフト休になって予約が取り難くなってしまい、歯科へ行くのは実に3年振り。
初診でいきなり歯を抜きたいですと言うのは道場破りのようで正直すまんかった。

9/22 初診
歯科初診の恒例行事レントゲンを経て、歯と歯肉の検診。
ここで先生から抜歯は静脈内鎮静じゃなくていいと思うよというお言葉をいただく。恐らく検診時の反応および嘔吐反射を見てのことだと思われるが、まさか医院選びの根底を覆されるとは思わず困惑。
どうしても静脈内鎮静が希望なのであればやりますがどうしますか?と治療方針を聞かれ、単純に興味があるからやってみてぇなんて言えねえ…と答えに窮する。
お茶を濁しがてら疑問をぶつけてみることに。

Q.親知らず抜いた知人が痛くて2本目リタイヤしたのでそうなってしまわないか心配なんですが
A.歯を抜くこと自体に痛みは伴わない。歯を抜くとどうしても腫れてしまい、静脈内鎮静法でも術後の痛みは発生してしまう

私は左側の親知らずが横向きに生えており、右側の親知らずが半分埋もれている状態という全部抜くしかないじゃない!という状態なのですが、ここで先生、歯科医として飽きるほど歯を抜いてきたからか「試しに1本抜いて決めますか?」とまさかの提案。そんな決め方あんの…?

Q.大昔に乳歯を抜歯した際、麻酔が全然効かず追加で何度も打って非常に苦労をしたのですが
A.麻酔を追加で打つことは普通にあります。お酒強い人は麻酔が効きにくいのでその影響かもしれません。じゃあ静脈内鎮静にしましょうか。

という訳でめでたく静脈内鎮静法での抜歯が決定しました。
抜歯は片側2本ずつの2回に分けて行うが、どっち側から行うか聞かれて左側と即答。今後のスケジュールを決めてこの日は帰宅。

9/27 麻酔科医の問診、治療内容の説明
麻酔科医の方から歯科治療に恐怖心があるということで〜と切り出され、物珍しさで選んで正直すまんかったという気持ちに。
問診で聞かれたことは下記の通り。
・身長と体重
・アレルギーの有無
・飲酒習慣、喫煙習慣の有無
・自身もしくは家族が麻酔を打った際に不具合があったか
・アルコール消毒や注射の際に具合が悪くなったりしたことはないか

術後はふらつきが出るため同伴者の用意を推奨。同伴者を用意できるか聞かれて無理ですと答えたところ、観察時間を長めにとることでお許しいただきました。
自転車や車は当然運転不可。来院方法を確認されましたが、私は公共交通機関を利用していたためこの点は問題ありませんでした。

その後は先生へバトンタッチし治療内容の説明へ。抜歯に際して起こりうるリスクをたっぷりとご説明いただきました。
今まで歯科での治療で具合が悪くなったことがないか聞かれ、一体何ぞ…?と思ったら、治療に際して緊張し過ぎて失神する人が現実として存在するのだそう。そういう方のために静脈内鎮静法が存在するのだなぁと思わされました…。

抜歯に際して神経を触ることになるので、2/100人程の割合で暫く痺れが残ったりする場合があるそうです。
また、女性は皮膚や骨が薄いため、抜歯にかかる力で上顎の骨が割れたり、頬に内出血が出る場合もあるとのこと。
これらは数週間〜数ヶ月程度の時間経過で治るそうですが、ほんと無職の今しか抜歯できないじゃん…。
色々とリスクの説明を受けましたが、個人的に驚いたのは抜歯の際に顎の骨に穴が開き、大きさによっては鼻腔と繋がって蓄膿症になったり、食事の際にご飯粒が鼻に入ったりする症例。
そして抜歯した歯が顎の骨に空いた穴に滑落してしまうという症例です。歯が滑落した場合はCTでは位置が特定できないので大学病院行きの様子…。
小さな穴であれば特に問題はないようですが、歯を抜くって実は大変なことなんだなぁとこの段になって痛感しました…。

大学病院くらい書類書かされるでしょ?とニコニコ顔の先生から医者ジョークを飛ばされましたが、大学病院にかかったことがないので理解してあげられないまま同意書いっぱい書きました。つまり大学病院ってこんだけ書類書かされるのがデフォなんか…。

抜歯後、特に痛みが出てくるのは抜歯後に血餅ができて塞がるまでの過程で、ドライソケットはまあ当然として、注意していても個人差で血餅が減ってしまう人もいるらしく、そういう人は痛みが出やすいのだとか。
抜歯後1週間程度で腫れは落ち着いてくるが、3日間は特に注意が必要かつ痛みの山場。口の中をぶくぶくゆすぐことは当然として、吐き出す動きもまたかなり抜歯痕に負担がかかってしまうのだそう。
血餅取れちゃうから道端に唾吐かないでねって言われてこの先生おもろいなと思いながらこの日は帰宅。

10/2 口内清掃
抜歯後の炎症防止のため歯と歯肉の大掃除。
定期検診でやるものとは違うのかは分からないが、今まで通ってきた歯科のどこよりも丁寧に掃除していただいて今後もここに通おうと決心する。

10/11 抜歯(1回目)

麻酔を入れるため当日の食事は抜歯4時間前までに済ませ、水分は水のみ摂取可能で2時間前までという制限があります。私は午前の早い時間帯に抜歯を控えていたため朝食は食べませんでした。
診察用の椅子の上で仰向けになった状態で、まずは左手に血圧の測定器を通し、右腕の血管から点滴の針を入れたのですが、当日の服装について何も考えてなかったのでたまたま袖ボタンが付いた服を着ていて大変助かりました。よいこのみんなは余裕をもって袖がまくれる服を着よう!!

無事に点滴の針が入った後は──歯が2本抜けていました。
というよりも抜けたという意識すらなく、気付いたら口唇が痺れておりガーゼを噛んでいたので抜けたのかと理解したレベルでした。ちなみにガーゼを自分の意思で噛んだ意識はありません。本当に気付いたらガーゼを噛んでました。
なんか途中で寒くなって毛布か何か被せてもらって温かくなったか聞かれたような意識がうっすらとあるのですが、薄着だったせいか麻酔の影響かは分からないし、そもそも寒くなった記憶が本当なのかすら分からない…。凄い経験をした…。

先生から抜けた歯を見せられ、持って帰るかを聞かれましたがネックレスにする趣味はないのでいらないですと断っておきました。臭いからネックレスにするのはやめた方がいいよと諭されたのでやっぱこの先生面白い。

目覚めてからの意識ははっきりとしており、椅子から立ち上がって静止し、ふらつきが残っていないかを確かめてから注意事項などの説明を受けて帰宅。
抜歯から医院を出るまで1時間半ほどでした。

注意事項は紙媒体でも渡していただけたのであんしん。だいたいこんな感じの内容でした。
・麻酔が1時間半〜3時間、人によっては4時間以上効いている場合があり、頬や舌を噛むことがあるので食事は麻酔が切れてからにしてね
・喉に一気に流れて火傷するかもしれないので麻酔効いてる間は熱い飲み物は避けてね
・食事内容に制限はないけど唐揚げなんかの硬くて少し尖ったものは避けてね
・当日は口内に血が混じると思っといてね、ガーゼを5分ほど強く噛んでおくと出血が止まるよ
・当日は安静にして血流の良くなること、悪くなることは避けてね
・鏡見ながら抜歯痕に触れないように歯磨きしてね、ぶくぶくうがいはやめよう
・感染防止のため体調に問題がなければ抗生剤は飲み切ろう

抜歯(1回目)当日〜翌日
点滴の成分なのか、非常に独特な臭いの尿が出てとんでもなくたまげる。
術後は全然痛みが出なくて驚いた。腫れは多少出たものの顔が若干四角くなった程度で普通にデブなこともあって全然分からないレベル。
抜歯について調べると必ずセットでドライソケットについて触れられており、食事内容は自由でしたがドライソケット撲滅委員会として自主的に粥とヨーグルトにしていました。久々におかゆを食べておかゆの美味しさを再発見。うまい。

10/13 消毒(1回目)
上側の血餅が若干禿げていたものの、問題ない範囲とのことで無事に命が繋がる。
痛みは全く出ず痛み止めは服用せずに済みました。

抜歯(1回目)その後の変化
抜歯痕の修復にリソースが割かれているのか、お粥生活の影響かは不明ですが、突如としてとんでもなく唇がパッサパサのパッリパリになる。気休めにビタミンCを摂ってみる。乾燥が原因かは不明、その後改善。
抗生物質に乳酸菌が敗北、腸内細菌叢が焦土と化し腹が下る。抗生物質はきっちり飲み切りました。
10/15頃に歯が動いているモゾモゾ感が収まってくる。
そろそろ固形物食べてみようかなとコンビニへ行って米の上に何かしら置いた小さめのお弁当を手に取ったら「この重量は…食べ切れない…!」と直感が訴えたので、レタスと肉のサラダを買って肉ってそこそこ固かったんだなぁと思うなどしました。

10/18 抜糸(1回目)
抜歯痕の治りが早く、傷を塞ぐ歯肉に糸が1本飲み込まれてしまっていたとのこと。
ドライソケットの危機を脱してひとまず安堵。

10/21 抜歯(2回目)

先生からどっち側の歯を抜きますか?と医者ジョークをかまされ、左側もう抜く歯がねぇんですわと和やかなやり取りを行い、またしても点滴を落としたら知らない間にガーゼを噛んでいて歯が2本抜けていた。
上側は綺麗に抜けたけど、下側の半埋伏の歯がバッキバキに砕かないと抜けなかったらしく、結構歯肉を切ったので今回は出血と腫れが出るかもしれないと告げられる。

消毒の際に改めて聞かされたのですが、埋まっていた歯が非常に変な生え方をしていたそうです。歯肉の下に埋まっていた部分がとんでもなく大きく育っており、4分割してようやく抜けたほどの大きさで先生も驚いたとのこと。
術後、抜いた歯を眺めて「えらくでっぷりとした歯だなぁ、これが砕かず抜けた歯かぁ」と思っていたのですが、恐らくこれが砕いた下側の歯だったのでしょうね…。

今回も立ち上がってふらつきがないかの観察を経て、改めて注意事項の説明と紙を渡され帰宅。抜歯から医院を出るまで1時間ほどでした。
前回は平日の抜歯で処方箋を渡してすぐ調剤して貰えたのですが、今回は土曜日で勤め人が多いからか調剤薬局がとんでもなく混んでおり、調剤が1時間待ちだったことに驚きました…。

抜歯(2回目)当日〜翌日
やはり尿が独特の臭いでくせぇ。

麻酔が切れると抜歯痕がそこそこに痛い。耐えられないほどではないが、ずっと続くと苛立ってくる程度には痛い。
保冷剤で頬を冷やしても痛く、脈打つ感じで鈍痛が続く。思考に「痛ぇな…」が割り込んでくるようになり、「我慢できない程ではないが別に痛み止め飲まない理由もないか…」と思い翌日の午後に痛み止めを服用。空きっ腹に突っ込んだことで胃がやられる。
その後1時間弱ほど経った頃に痛みが完全に消失。さっさと飲めばよかったと後悔する。

腫れは顔の外側よりも内側の歯肉〜頬あたりが腫れて注意しないと噛みそうになる。顔の輪郭は今回も若干四角くなった程度。

10/23 消毒(2回目)
上側の抜歯痕は綺麗に塞がりつつある。
下側が大工事をしたこともあり歯肉が結構ぐずぐずとしてる状態で、近くの歯を磨いた際にやや擦れた様子が見られるがが治りは順調とのこと。
あとやっぱり麻酔効きにくいねと言われたのだが、私がうとうとしている間に何が起きていたのかは定かでない。

抜歯(2回目)その後の変化
既に一度爆撃を受けて焦土と化していたからか、今回は腸内細菌叢の敗北が非常に早かった。
薬剤師さんから抗生剤を渡された際に「よほど酷い下痢にならない限り飲み切ってね」と言われてよほど酷い下痢ってどんな下痢だ…?と思ったけど多分偽膜性大腸炎のことかなと「抗生物質 下痢」で調べて思いました。
腹は下っていたが腹痛などはなかったので、今回もちゃんと抗生剤を飲み切りました。

そして今回も唇がパッッサパサのパッッリパリになってしまった。原因がよく分からないが今回も一時的なものでその後改善。
腫れと痛みはほんのーりと残っており、下側の歯が思い出した頃にうっすらと鈍痛を訴えるが痛み止めはいらないかなぁという程度。
10/26に鈍い痛みと歯が動いているモゾモゾ感がなくなった。

10/28 抜糸(2回目)
穴はまだ結構残っているけれど治癒状況に問題はなく、後は日にち薬とのこと。
今回抜歯した右側は問題なかったのですが、前回抜歯した左側の下側が歯茎は出来上がっているもののでかい穴ができており、恐らく血餅がボローン!!と取れてしまった様子。
痛みが出ていないなら問題はなく、物が詰まりやすい状態だから詰まったらうがいしてねとのこと。
こうして親知らずの抜歯は無事に治療完了となりました。

かかった治療費

治療費
18,400円
薬代
1,070円
総額

19,470円
初診から抜歯計4本~抜糸まで全部ひっくるめての保険適用後の実費負担金額です。
私自身が抜歯前に費用感分からずひっじょーーーうに困ったので内訳明細含めて記載しますので、情報集めている方の参考になれば幸いです。
結果としてかなり安く済んでいますが、かかった医院がたまたま麻酔科医の方が在籍している医院だったことがかなり大きいと思います。
無職ですが国保には加入しているので保険適用で3割負担の金額になること、おくすり手帳・マイナ保険証を所持していないことも併せて添えておきます。
※オンライン資格確認については初診時に問診記入する際にきちんと明記・同意の項目がありました。

内訳

診察内容とそれぞれ発生した保険適用後の実費負担額と診療明細書の項目名と点数です。

9/22 初診(基本検査+レントゲン)
2,960円

歯科初診料 264点
歯科外来診療環境体制加算1 23点
医療情報・システム基盤整備体制充実加算1 6点
歯科疾患管理料(初診月)+文書加算 90点
歯周基本検査(20葉以上) 200点
パノラマデジタル 402点
計985点

9/27 麻酔科医の問診
180円

歯科再診料 56点
再診時歯科外科診療環境体制加算1 3点
明細書発行体制等加算 1点
計60点

10/2 口内清掃
1,760円

歯科再診料 56点
医療情報・システム基盤整備体制充実加算3 2点
再診時歯科外来診療環境体制加算1 3点
明細書発行体制等加算 1点
歯科疾患管理料+文書加算 110点
歯科衛生実地指導料1 80点
スケーリング 72点
スケーリング(1/3顎加算)  190点(38点×5)
機械的歯面清掃処置 72点
計586点

10/11 抜歯(下側横向きの親知らず+上側の親知らず)
7,800円

歯科再診料 56点
再診時歯科外来診療環境体制加算1 3点
明細書発行体制等加算 1点
経皮的動脈血酸素飽和度測定 35点
非観血的連続血圧測定 100点
処方箋料 68点
一般名処方加算1 7点
注射薬 67点
抜歯(臼歯) 270点
抜歯(埋伏歯) 1,080点
抜歯(下顎埋伏智歯加算) 130点
静脈内鎮静法 600点
OA+エピリド配合注歯科用Ct(1.8mL) 9点
OA+エピリド配合注歯科用Ct(1.8mL)×2 16点
麻酔薬 158点
計2,600点

薬代(抗生物質+痛み止め+おくすり手帳)
560円

調剤基本料3(ハ) 32点
後発医薬品調剤体制加算3 30点
内服薬薬剤調製料 24点
頓服薬薬剤調製料 21点
服薬管理指導料(3月以内再度処方箋以外) 59点
医療情報・システム基盤整備体制充実加算1(調剤管理料) 4点
内服薬調剤管理料 4点
調剤管理料(1以外) 0点
アモキシリンカプセル250mg「トーワ」 1日3カプセル3日分 9点
ロキソプロフェンNa錠60mg「トーワ」 1回1錠5回分 4点
計187点

10/13 消毒
180円

歯科再診料 56点
再診時歯科外科診療環境体制加算1 3点
明細書発行体制等加算 1点
計60点

10/18 抜糸
180円

歯科再診料 56点
再診時歯科外科診療環境体制加算1 3点
明細書発行体制等加算 1点
計60点

10/21 抜歯(下側半埋伏の親知らず+上側の親知らず)
4,980円

歯科再診料 56点
再診時歯科外来診療環境体制加算1 3点
明細書発行体制等加算 1点
経皮的動脈血酸素飽和度測定 35点
非観血的連続血圧測定 100点
処方箋料 68点
一般名処方加算1 7点
注射薬 67点
抜歯(臼歯) 540点(270点×2)
静脈内鎮静法 600点
OA+エピリド配合注歯科用Ct(1.8mL) 9点
OA+エピリド配合注歯科用Ct(1.8mL)×2 16点
麻酔薬 158点
計1,660点
薬代(抗生物質+痛み止め)
510円

調剤基本料3(ハ) 32点
後発医薬品調剤体制加算3 30点
内服薬薬剤調製料 24点
頓服薬薬剤調製料 21点
服薬管理指導料(3月以内再度処方箋・手帳あり) 45点
内服薬調剤管理料 4点
調剤管理料(1以外) 0点
アモキシリンカプセル250mg「トーワ」 1日3カプセル3日分 9点
ロキソプロフェンNa錠60mg「トーワ」 1回1錠5回分 4点
計169点

10/23 消毒
180円

歯科再診料 56点
再診時歯科外科診療環境体制加算1 3点
明細書発行体制等加算 1点
計60点

10/28 抜糸
180円

歯科再診料 56点
再診時歯科外科診療環境体制加算1 3点
明細書発行体制等加算 1点
計60点

さいごに

点滴には腫れ止めも含まれておりましたが、術後の経過についてはかなーり個人差あるので参考程度に。
今回物珍しさで静脈内鎮静法での抜歯を選んだのですが、正直麻酔が顔歪む程度には嫌いだったのと、凄く面白い経験だったのでやってみて良かったなぁと思いました。
術後にガーゼを自分で噛んでいたので意識はしっかり残っていたのでしょうが、1回目・2回目ともに手術内容の記憶は残っておりません。1回目の毛布か何かであったかくしてもらったかもしれないとても曖昧な記憶だけが全てです。2回目は本当に全く残っておりませんでした。

とてもふわふわした内容になりましたが、どなたかの参考になれば幸いです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。

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