逆転裁判1〜3ネタバレ感想

Misskeyに投稿したノートの転載です。
ネタバレ配慮は特にしていないので未プレイの人は、やろう!

1だけ大昔にGBAでやったきりだったのですが、1〜3セット買ってやったけどいやぁ楽しかった。
ドットのイメージがずっと残ってたので、今回プレイするにあたってキャラクターがイラスト化されたことで細かい部分まで見れるようになったなぁと。
逆転する時のBGMはやっぱ1のアツさが好きですねぇ。

1の内容をベースに2→3と進んでいく訳ですが、全編通じて描かれていく成歩堂と御剣の成長と関係性の変化がよいですね。
元々続編出る予定じゃなかったからか1の時点で物語としては完成してるんですけど、繋がり的な部分を発展させてきたなと。

敵として立ちはだかってきた御剣の弁護をする時点でアツいんですが、そこから法廷で対峙しつつも誘拐事件のために共闘し、果てには成歩堂の代理として御剣が弁護をする。個人的には御剣対冥の対決はええもん見せてもらいましたわ…って感じでした。普通は見られない絵面だし、二人とも成歩堂のために帰国してるんですよね。アツいですね。

逆転裁判1

1は既プレイで蘇る逆転は未プレイだったのですが、タイホくんの判定……難し過ぎやしませんかね…。自信を以てお送りしたタイホくんがコンナノタイホクンジャナーイ!!!って突き返されて流石に?????ってなって正解ググりました。半泣きでツボぐるぐるしながらひたすらタイホくんのBGM聞き続けて脳みそが破壊されるんじゃー。

蘇る〜で個人的に巧いなぁと思ったのは、証拠法入門が朝に届くことで記憶から薄れた状態で、写真入手する=この証拠品は役目を終えたと思わせてからハイ布きれ持ってるでしょ出してねって言われるやつすね…。出さなきゃ隠した扱いになって不利になるという思考を植え付けられていると思うので、あそこ提出して死んだ人多いのでは。

逆転裁判2

2ではまさかの記憶喪失スタートなんですが、やっぱ4話のインパクトですよね…。これまで無罪だった依頼人達でしたが、ここでお出しされる「依頼人が確実に殺しを依頼している」という状況。これまでの根底を覆される、どうしたらええねん…の状況ですよね。個人的に「無実の人を生贄に真宵を生かす/真宵の命を犠牲に真実を明らかにする」プレイした人がどっちの選択肢を選んだのかすんげぇ気になる。
御剣の話ばっかして申し訳ないんだが、成歩堂に縋られてすんげぇ悩みながら検察側からの質問はないと言う御剣に彼という人間の本質が見える気がして好きです。

敵意を以て対峙してきた冥が奔走し続けたイトノコ刑事の意志を継いで、最後に決め手となる証拠品を持ってきてくれる展開が実にアツくてよい…。最後に成歩堂を倒すことに拘っていた理由を零し、耐え切れず泣いちゃう冥が年並みの女の子って感じで可愛かったですね。

逆転裁判3

3は断章となる過去編が2編入るのですが、1話目で微笑ましく見ていた出来事延いてはちなみの存在がこんな密接に繋がってくるとは思わなくて4話5話でびびりました。すげーなこの女。
4話はよし勝つぞムードからのすげー後味悪い終わりで、そうなんのー!?って思いとちなみの運命の女っぷりにウワァってなります。
蘇る〜で執務室に飾られてた衣装を新人御剣が着ているのですが、あれは一張羅だから飾られていたのではなく、この裁判に苦い記憶があるからなのだろうなと。あと新人御剣のパフォーマンスが師匠と同じで、この頃はまだ自分のスタイルを確立できてなかったんだなぁという微笑ましさがありましたお前御剣の話しかしないな。

まあまだ御剣の話するんですけど、3は御剣パートがとんでもなく好きですね…。まさか御剣を操作できるとは思ってもみず、イトノコ刑事とのすげぇ凸凹なコンビが微笑ましくも楽しかったです。逆転検事をやれ。
情報を集め、成歩堂の代理として法廷に立つ御剣が選んだ相手が冥ってのも良いですね…。この場面、御剣がやるべきは無罪判決をもぎ取ることではなく少しでも多くの真実を引きずり出して成歩堂へ引き継ぐことなんですよね。対等に渡り合えるその相手として冥を選ぶ、それに応じて帰国する冥。このゲームって結局のところ、人間の泥臭い熱情の話なんすよね…。

3で登場となったゴドーですが、ひたすらコーヒーを呷るのでやってるとすげーコーヒー飲みたくなって裁判中にコーヒー作りに行くことが何度もありました。不思議なお名前はゴドーを待ちながらが由来なのかしら。4話で明かされる千尋の過去に登場する彼の姿、吾童川という名称にヴァ ゙ってなって、登場するちなみに「千尋の恋人が殺された事件」がぴたりと符合していく様にゾクゾクしました。

5話の終盤はゴドーという人物は何ぞやという解答編となっていくのですが、彼が真宵を庇った理由を証明する場面に至る過程で答えに思い至った時、閃きに伴う痺れるような衝撃と共に物悲しさが胸を満たしたことがとても印象に残っています。ちなみは執念の人であったのだけれど、彼もまた執念の人であり、千尋を巡る2つの執念とその決着という物語でした。

最後に明かされる、最初と最後以外に接していたのはずっとあやめだったのだという話は、彼女を信じ証拠を飲み下した昔の成歩堂を確かに救ったのだろうなぁ。

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