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ビー玉

蒸し暑い部屋の中で
雨で潤う外を見る
薄暗い空の心は見えず
だけど何故か嬉しそう

君は誰にも心を見せず
一人で背負って雨を受ける
冷える温度が僕に伝える
傍に居たい、と

ビー玉のような綺麗な瞳
涙を流す君一人
雨の香りが春の終わりと夏の狭間で踊り出す
ビー玉のような綺麗な空に
明日を憂う僕一人
水たまり避けてステップを踏んで
巡り会えれば踊りませんか


蒸し暑い風を受けて
雨に呪われ空を見る
薄暗い空の恵みは祝い
ならば明日は晴れるかな

君は誰にも弱音を吐けず
一人で傷負い雨は沁みる
曇る窓辺が僕に伝える
一人じゃない、と

ビー玉の中で揺らいだ水面
奥歯を噛み締め僕一人
君の香りが春の思いと夏の期待で染まり出す
ビー玉のように澄んでる君と
明日を乞うた僕ら青
水たまり映る僕らは二人で
涙晴れるよう踊り明かした


傷を負っても君は綺麗だ
雨に濡れても君は美しい
子供の頃転がし旅に出たビー玉が
移ろう君の瞳に重なる
沁みる痛みは僕がもらうよ
この手を取ってくれるならずっと離さない
声が枯れても言葉を贈ろう
世界変わっても愛を送ろう
必ず僕は強くなって光集める君を守る


ビー玉のような綺麗な瞳
光を放つ君と僕
雨の香りが錆びた因果を笑い飛ばして歌い出す
ビー玉のような綺麗な天(そら)に
賛美を歌う僕と君
水たまり跳ねて水滴飾って
きらりきらめき愛を踊ろう


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