見出し画像

老師敬服のこと。

この記事はボードゲームに交わるエトセトラ Advent Calendar 2021の記事です。

こんばんは!豊田えりです。
あっという間に2021年も師走ですね。
みなさんは今年もたくさんボードゲーム遊べましたか?
私はまだまだ遊び足りなくて、毎日悶々としています(いつものことです)。

さてこの記事では、最近遊んだ老師敬服というゲームがたいへん楽しかったのでご紹介したいと思います。

このゲームはインディーズゲームとしてHoygamesさんからゲームマーケットで販売され、その後ホビージャパンさんから2018年に新しいアートワークとより洗練されたルールやコンポーネントとなって出版されたゲームです。

老師敬服のパッケージ。アートはヒョーゴノスケさん、ゲームデザインはやざわさんです。

中国が舞台のこのゲーム、プレイヤーは道場を大きくしてより多くの名声を得ることを目標とします。
1ゲームでは全5ラウンド行われ、1つのラウンドでプレイヤーは手持ちの老子タイルや奥義タイルを自分の弟子にセットし裏返しておき、順々に表に返してアクションを実行していきます。

この老子タイル&奥義タイルには、このあとに実行するアクションが描かれています。

奥義習得・勧誘又鍛錬など書かれているのがアクションを表したタイルです。
ついたての中でプロットします。
タイルを裏返しておいてから、ついたてを全員外します。

そして、スタートプレイヤーから1人ずつこのタイルを左から1枚裏返して、そこに描かれたアクションを実行していきます。

老師敬服の最大の魅力は、手番ではないプレイヤーがこの他人のアクションをコピーすることができる「敬服アクション」です!

敬服チップを使用しているの図。

この写真なら、現在の手番プレイヤー以外のプレイヤーも 敬服チップ を手番プレイヤーに渡すことにより、「酒の買い出し」というアクション(1金を支払って酒を2個取る)を実行することができます。

左右の手が逆な気がするイラスト

このとき、「敬服ポーズ」をしてからチップを渡すとなお楽しいかもしれません。

この敬服チップのやり取りがあることによって、自分の手番ではない時にも気が抜けない、とてもテンポの良いゲームに仕上がっています! すごい。

誰かが1枚アクションタイルをめくるたびに「敬服します!」「それはいらないなー」「さっき敬服したけどこっちの方がよかった…もうチップがない」などの悲喜こもごもなリアクションが発生して面白いです。

敬服チップを集めると点数になったり、敬服チップを何枚集めて何点、という効果のある弟子がいたり、敬服されるとお金や酒がもらえたり…このチップが資源のような役割と得点の役割を両方果たすところも悩ましいです。

こうやってラウンドを5回繰り返して、弟子を増やしたり奥義を得たり武闘会で勝ち抜いたりして陰陽マーク(得点)を稼ぎ、勝者になることを目指します。

敬服アクションについて主に熱く語りましたが、このゲームの魅力はそれだけではありません。
最初に選ぶ老師ごとに少しずつ能力が違ったり、資源を支払って新しい弟子を勧誘したり、弟子を鍛錬して強くし武闘会に出したり。遊ぶたびに違った展開が待っています。

追加弟子たち。この弟子たちの能力も様々でイラストも可愛らしくて見ていて飽きません。
こちらは 鍛錬すると最終得点を生み出してくれる弟子
花生さんは 鍛錬すると敬服された時に追加で2金もらえるようになります。

基本的にはお金・酒・敬服チップを集めてお買い物をする簡単なゲームです。
ルール量は中量級にギリギリ当てはまるかなというところですが、やってみるととても軽快なプレイ感で、時間が許すなら何度も遊びたくなります。

やり取りするリソースは3種だけ!
底箱の裏面がラウンドマーカーを置く地図になっています。

プレイ人数は3~5人、プレイ時間は1時間弱くらいです。対象年齢は12歳からとなっています。
たとえば重いゲームでバチバチしたあと、このゲームで敬服し合って親睦を深めるのもいいかもしれません。プレイ後に満足感があるゲームです。

以上、老師敬服の紹介でした。
おおまかな雰囲気は感じとっていただける文章になっているでしょうか。
本当にとても楽しい愛すべきゲームなので、ぜひ遊んでみてほしいです。

こんな良いゲームを作ってくださったやざわさんに、敬服!!
読んでくださってありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?