見出し画像

㊴クラハ文化祭「恋かな〜茜さす再会〜」本番@耳ビジ➕1

加藤茜愛さん。かなり当初から妄想恋愛への食いつきが良かったのだが

「きゅん死しそう🤣」とか「なんて素敵な企画でしょ〜妄想するだけで、まさにアンチエイジ🤣」

などと興奮した様子の紙飛行機が何度も届いた。
そして、取材のときには

「こんなこと言っていいのかしらー」

と言いながら実在する人物への妄想を膨らませてくれる。可愛過ぎる茜愛さん。

ポイントはラスト。「言い忘れたことがある」と言って彼が走って戻ってくるシーン。
それはなんとなく決まった。

脚本補のヤマネタケシさんが骨格作り担当。しかし、茜愛さんから聞いた情報を盛り込んだら大作になってしまった。たしかにこれくらい。いやもっと長い恋愛小説に出来そうなネタなのでよくわかる。

とはいえ5分で完結せねばならないので、ここはカワテツさんの天才的能力を発揮してもらうことに。なにしろ、茜愛さんの「恋かな」は私の中ではなから「トリ」を取ってもらうと決めていたから。

カワテツさんもかなり手こずった様子だったが、仕上げてくれた脚本に唸ってしまった。
「カワテツ天才」

「茜色」と言えば、、、万葉集。カワテツさんの発想力の幅広さを感じる。

こんなロマンティックな言葉を贈られたら、誰でも胸キュン間違いなし。

茜愛さんのCA時代のアナウンスも聴けて、リスナーが大喜びすることも請け合いである。
相手役をお願いした景浦大輔さんは若いが声が渋いのでぴったり。駆け寄るシーンの盛り上がりも抜群だった。

ノリノリの茜愛さん。オキシトシンがどばどば出た本番の夜だったに違いない。
素晴らしい演技で「恋かな」を締めくくってくれた加藤茜愛さんに心から感謝。

『茜さす再会』脚本:カワテツ
 
BGM テーマ曲
NA「その頃、私は航空会社のVIPルームを担当していました。世界でご活躍の政財界の方々へ、空港到着から出発までをフルアテンドする仕事です」

BGM テーマ曲FO

後輩「今日のお客様は、太陽食品の古河社長です」
アカネ「え、そうなの?」
後輩「アカネさん、お知り合いですか?」
アカネ「10年前に一度だけ」
後輩「アカネさんがまだCAの時ですよね?」
アカネ「古河社長はまだ青空建設の社長だった頃よ」
 
SE 飛行機内雑音 (10年前回想)
SE アナウンスチャイム ポーン音
アカネA「まもなく当機は羽田空港への最終着陸態勢に入ります」

古河「いい声のアナウンスだったね」
アカネ「ありがとうございます」
古河「茜色の空にとても映えていたよ」
アカネ「茜色の空がお好きですか?」

古河「こうやって飛行機から、茜色の空を見てると、俺の悩みなんてちっぽけだなと思うんだよね」
アカネ「私、名前がアカネなんです」
古河「おう。そうなんだ」

BGM 優しい曲F-in 薄く引っ張る

アカネ「秋の夕暮れに生まれて夕焼けが綺麗だったので、茜色のあかねと名付けられました。」
古河「いい名前だね。まさに天職だ。」
アカネ「ま、うちのコーポレートカラーはブルーなんですけど」
古河「そういううちの会社のカラーもブルーだし」
アカネ「そうでしたね」
2人「あははは」
古河「アカネ、いいな。好きだな」

BGM 優しい曲FO

(時間経過 VIPルーム)
アカネ「本日担当させていただきます。カトウアカネです」
古河「あれ? どっかで会った?」
アカネ「実は10年ほど前に機内で」
古河「だよね。覚えてる覚えてる。秋の夕暮れに生まれて夕焼けが綺麗だったからアカネ。いつかまた会えないかなと思っていたんだよ」
アカネ「古河社長、随分とご活躍で。よく記事を拝見します。」
古河「ずっと注目されてるっていうのも心が休まらないんもんだよ」
アカネ「お察しいたします。お気をつけていってらっしゃいませ」
 
SE 空港雑音

アカネ「古河社長、お帰りなさいませ」
古河「アカネさん、また会えたね」
アカネ「フライトはいかがでしたか?」
古河「窓から茜色の空を見ていたらふと思ったことがあって」
アカネ「何をですか?」
古河「万葉集。あかねさす、日の暮れゆけば、すべをなみ…日が暮れて行く頃は、どうしようもない気持ちになる。そして下の句は‥」

秘書「古河社長、お帰りなさいませ。今日のスケジュールを。」
 
古河「うむ」
アカネ「では私はここで。本日のご搭乗ありがとうございました」

SE:車のドア締る
SE:車のエンジン音が遠くなる

アカネNA「去りゆくクルマを見送っている時、なぜか私の心にぽっかり穴があいた」
アカネ「何考えてるの私。仕事仕事」

SE:(クルマのドアの開閉音)
SE:駆け寄る足音大きくなってくる

古河「(走ってきて)アカネさん」
アカネ「何かお忘れ物ですか?」
古河「さっきの下の句。あかねさす、日の暮れゆけば、すべをなみ。続きはこうなんです。
『ちたび嘆きて、恋ひつつぞいる』何度もため息をついて、あなたのことを恋しく思っているのです。‥もしよかったら、今度、茜色の空が見える場所で‥」

BGM テーマ曲カットイン

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?