朝鮮の記憶を辿る
私がむかしむかしいたときのことを。
魂が前の体に宿っていたときのことを。

目の前で倒れた人を助け
身体を拭いた日のことを。
目を覚ましたとき
瞳に孤独を見た日のことを。

今もあなたはあのときのように
孤独をこっそり抱えたまま
今生の世界に現れた。

私に身体を拭かせ
心の扉を開けて欲しいとせがんでくる。

手遅れにならないよう
今の世界で私たちは抱き合う。
次の世界で再び共に歩むと誓う。

いつかまた忘れてしまっても
瞳を見れば思い出す。

あなたがいなくて寂しかったということを。

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