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㉜クラハ文化祭「恋かな〜後輩のポッケ〜」本番@耳ビジ➕1

紙芝居師のこまりさんの「恋かな」
最近胸きゅんしていないという、こまりさん。
積極的に名乗り出てくれた。

「お仲間に入れていただきありがとうございました🙏💕
キュン死にしたいです🥰💕」

これがその日にもらったメッセージだ。
かなり渇望していることがわかる(笑)

実際にあった遠恋の話と後輩の彼との胸きゅんエピソード。
脚本はサトジュンさんにお願いした。

サトジュンさんは鑑定相談をやっている占い師さんなのだが、今井雅子さんの「膝枕」番外編などを書いてnoteにアップするなど、妄想癖がキツい人。
きっと協力してくれるはず。と確信を持って巻き込んだ。

こまりさんの話を聞いて、お洒落なストーリー第一案を書いてくれた。

妄想癖のキツさで言うと、同じく「膝枕」繋がりのヤマネタケシさんもレベルが高い。
もう1人脚本補を加えようと声をかけたところ、協力してくれることになった。

ただ、サトジュンさんもヤマネタケシさんも、更にはカワテツさんも共通するところがある。

文章が小説スタイルになってしまうところ。

ラジオドラマはなるべくト書きを減らし、会話の中で状況や気持ちを説明する必要がある。
ナレーション的なセリフはなるべく少なくしないと、特に今回素人さんが演じるのでハードルが高くなるのだ。

こまりさんの脚本第一案は、小説スタイルだった。
カワテツさんが修正をするものの、きゅん度がやや下がってしまった。

特に、こまりさんにはどうしても譲れない「きゅんポイント」が。

「後輩の背と自分の身長差からのアタマぽんぽん」

ここをどうしても盛り込んでほしいと言う。

カワテツさんがカットした部分だった。

ナレーション的な説明だとイマイチ。
どう表現するのか?

カワテツさんは思いつかないとき私に押し付ける。

「とよこプロデューサーに任せる」

そういう時だけ「プロデューサー」を全面に打ち出してくる。

悩んだ末に仕上げた脚本がこちら。
リハをしてみて、ラストコメントなどを変えるなどブラッシュアップさせた。

徳田くんの冷たい彼の表現
こまりさんの強がる女の子のセリフ
賢太郎くんのさりげない後輩の優しさ

寒い冬の景がハートフルに仕上がった。

『後輩のポッケ』脚本:サトジュン&カワテツ
 
BGM テーマ曲カットイン 

BGM テーマ曲 FO

SE 雑踏 (駅前)

【ジュン】じゃあ、お邪魔虫は消えますから、二人でごゆっくり。こまり先輩、最後の1分まで裕也先輩に十分可愛がってもらってくださいね

【こまり】ジュン、何言ってるのよ

【ジュン】裕也先輩、こまりさんのこと、泣かしちゃダメですよ。僕が本気で怒りますからね

【ユウヤ】 後輩のくせして、生意気言うなって

【NA 】 ここは高速バスの待合所。学生時代、同じサークルだった三人とは腐れ縁が続いている。今日はそのサークル仲間の結婚式で、久しぶりに遠距離恋愛をしている裕也が来ていたのだ。 
‥ジュン君が去ると、空気は一気に重くなった。

SE 雑踏 (駅前)FO
【こま】「今度こっちに来れるのはいつ?」

【ユウヤ】「そうだな。なかなか忙しくてさ」

【こま】「もうすぐクリスマスだよ?クリスマスは?」

【ユウヤ】「ちょっと無理かな」

【こま】「私が福岡行っても?」

【裕也】「仕事が入りそうなんだ」

【こま】「お正月は? バレンタインは?」

【裕也】「また連絡するよ」

 
SE  バスエンジン音出発
 
【こまNA】バスが見えなくなると1人きりになった私の周りを冷たい北風がくるくる回った。

【ジュン】「こまり先輩」

【こまNA】一瞬周りがあたたかくなったのを感じて振り返ると、背の高いジュン君の胸が目の前にあった。

【こま】「何、まだいたの?」

【ジュン】「お、その顔。涙こらえてる?」

【こま】「何言ってるのよ」

【ジュン】「こまり先輩ってチビだなあ」

【こま】「ほっといて」

【ジュン】「でも。。。えらかったな」

【こまNA】頭の上からそんな優しい言葉が降ってきたかと思った次の瞬間

【ジュン】「泣かないでよく我慢したな。」

【こまNA】ジュン君の大きい手が、私の頭をポンポンと叩きました。

【こま】 ・・・(あわてて)もう何すんのよ

【ジュン】あははっ。顔、真っ赤じゃん。かーわいいー

【こま】こ、これは、寒さのせいよ!

【ジュン】あ、そか。顔が赤いのはいつものことか!怒っている時もそうだもんな!

【こま】だーかーら。寒いからだって言ってるでしょ!

【ジュン】 でも、キレイだよ

【こま】え?

【ジュン】 イルミネーション。あ、自分のことだと思った?

【こま】そんな訳ないでしょ

【ジュン】あっ、雪!

【こま】あぁ、どうりで寒いはずだね。 はーっ!手、冷たくなってきちゃった。

【ジュン】どれ? 貸してみ

【こまりNA】 ジュン君はそういうと、私の右手を、自分のポケットにグイッと押し込んだのです。

【ジュン】俺は裕也先輩とは違う。俺ならこまりの手をずっと温め続ける

BGM テーマ曲カットイン

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