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彼らの行く道

 13日に終了した月9ドラマの「ナイトドクター」(フジテレビ系)は、夜間医療で働く医師たちの物語である。スタートは6月21日と他のドラマよりも早く始まった。
 主演は月9初出演の波瑠。夜間医療の医師たちが、苦悩しながら現場で悪戦苦闘する。日曜夜の「TOKYO MER」と共に医師たちの戦いを描き出し、共感を得た。
 主人公の朝倉美月(波瑠)は、高校時代に過労で倒れた母親が病院をたらい回しにされた経験から「誰も断らない」という強い信念を持つ。しかし、その信念が仇となり、患者を亡くしたり、救急現場で倒れたりもした。それがきっかけとなり、さまざまな講演や資料などで勉強し始めた。
 医師として11年目の成瀬暁人(田中圭)は、腕はいいが自分にも他人にも厳しいストイックさを持つ。後輩の美月には厳しく転科を勧めたこともあったが、やがて彼らから多くのことを学んだ。
 深澤新(岸慶太)は、両親を亡くして妹の心美と2人暮らし。生まれつき心臓の病を抱える妹を心配し、ドナーへの協力を勧められた時は対立したこともあった。やがて医師として少しずつだが成長を見せていた。
 高岡幸保(岡崎紗絵)は、恋人と順風満帆だったが、ある日恋人の浮気を知って裏切られた。やがて恋人と別れ、医師としての仕事に切り替えた。
 桜庭瞬(北村匠海)は、柏桜会会長である母親の麗子(真矢ミキ)がいるいわばサラブレッド。心臓の病を抱えながら医師をしていたが、それが足手まといになることもあった。それでも前を向いて歩き出した。
 そんな5人の絆が終わる時を迎えた。指導医の本郷亨(沢村一樹)によってチームは解散することになったのだ。当初は戸惑ったが、それぞれの現場で汗を流した。やがて、彼らはそれぞれの職場でナイトドクターのことを教えるために新たな一歩を踏み出した。
 彼らの人生に幸あれと願いたい。

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