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これぞ時代劇の醍醐味

 日本テレビ系列の火曜夜8時枠といえば、今は「踊る!さんま御殿!!」だろう。だが、平成9年まで時代劇が放送されていた事実は誰も知らない。
 その中の代表格となるのが、里見浩太朗主演の「長七郎江戸日記」だろう。


 主人公の松平長七郎長頼は、駿河大納言の徳川忠長の子息にあたる。村上元三の「松平長七郎江戸日記」が原作の作品だ。
 毎回様々な出来事が江戸の町で起きる。長七郎は瓦版屋の居候、速水長三郎として悪を探る。
 悪の殆どは、一筋縄ではいかない性格で悪事を重ねていく。そこへ、長七郎が現れる。長七郎が駿河大納言のご落胤であると分かると初めはひれ伏す。だが、その後に偽者であると決めつける(それは「暴れん坊将軍」シリーズでも見られた)。
 しぶとい悪に対し、長七郎はこう言い放つ。
「やむを得ん! 俺の名前は引導代わりだ。迷わず地獄に堕ちるが良い!」
 この台詞と共に、欲にまみれた悪を叩き斬るのだ。
 この作品は昭和58年から平成3年まで3シリーズも作られた。今はチバテレで水曜から日曜の夜8時に放送されている。
 令和にこうした時代劇が作られることを願ってやまない。


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