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公務員の再就職優遇システムを今すぐ廃止にするべき理由

こんにちは。
元社会保険庁職員→自力再就職組のとよぞうです。

今回はいつまでも優遇され続けている公務員の再就職について発言します。

変革しない都合の良い政府の政策

誰が言い出したのか「人生百年時代」というフレーズ。
このパワーワードを掲げられ、私たちは大きく変革する必要性に迫られています。
そして政府は「人生百年時代」を引用し国民に擦り込むことで、当たり前のように公的年金支給開始年齢の引き上げを実施しようとしています。
近い将来厚生年金の支給開始年齢は65歳から70歳へと引き上げられていく…

民間企業に対して70歳までの就業機会を確保させる努力義務要請や公務員の定年引上げはその布石です。
じわじわと外堀を埋めている。
70歳まで働かせる環境づくりを推し進めて一刻も早く年金支給開始年齢を引き上げたいという本音が見え見えです。

しかし実際には大企業や公務員でもない限りそう都合よく定年後の再就職先なんて見つけられません。

政府の対策ってどうしていつも力ずくで的が外れているんでしょうかね。
そもそも政府が民間企業へ要請する事って理不尽なことが多すぎる。
しかも行政サイドは自分達では実行しない。

・働き方改革
・時差出勤
・テレワーク
・押印と紙媒体の廃止etc…

国民に変革を求める傍らで、自らは一向に変革しようとしない政府とお役所。
旗を振る側が手本となり実行できない事を国民に押し付けるばかり。
いつまでたっても政府お役所側と国民の間に信頼関係が築けない。

さらにどこまでも公務員の再就職だけが優遇され続ける…

旧社保庁→全国国民年金基金への再就職について

つい先日も〈「全国国民年金基金」の支部長9割が日本年金機構や厚生労働省の出身者で独占されている〉という記事を見かけました。
この記事について少しばかり補足いたします。

私が旧社会保険庁(以下、社保庁)に在籍していた頃から「国民年金基金」は職員の再就職先となっていた。

定年後の職員に対して当たり前のように用意される関係各所への再就職先。
さらに管理職経験者や幹部ともなればそれ相応のポストが用意されている。
「国民年金基金」へ再就職した元管理職からもよく電話がかかってきた。

「国民年金基金の○○です~。お世話になっております~。」
退職した途端、手のひらを返したように猫なで声で電話をかけてくる。
その内容は加入対象者の記録に関する照会だ。

勿論そのような電話照会行為などはご法度である。
個人記録の照会は本人の委任状を基に文書照会することが大原則になっている。
しかし元管理職がOB面して電話をかけてくればそれに応じてしまう職員も多い。

私はこのような照会を受けたとき一切応じる事をせず、必ず上司に電話を代わってもらうようにしていた。
そうした反抗的な態度が後に組織から疎外される状況へと繋がっていったのです…
〈私が社保庁を辞めたいきさつはこちら〉

しかしそんな抵抗も虚しくOBが関係各所へ再就職するという状況は組織的に容認され、その採用は優遇され続けている。
公募要件に「民間や公的組織で30年以上の勤務経験」「特に年金業務への知見」などと記すことで堂々と元職員を優遇雇用し続けているのだ。

旧社保庁が解体された時も内閣府の「官民人材交流センター」による組織的な再就職斡旋を受けて多くの職員が「国民年金基金」をはじめとする関係機関や民間企業へ再就職を果たしている。

公的機関での公募は元公務員の再就職を禁止として民間人を対象とした再就職先にするべき

公務員は「失業保険が無いから」とか「業務への知見がある」とかそんな言い分の外側で就職難民になっている国民がどれほどいる事か。

これからの時代は多様性の世の中です。
民間人も公的機関へ再就職できるようになるべきだし公務員も自力で再就職をしていくべきです。
むしろ政府がそう仕向けなければならない筈だ。

これから再就職先が必要になる定年世代を控える方たちの中には、こうした公的な機関で活躍できる方々が大勢います。
高齢になっても国家資格の取得を目指している方々がたくさんいる。
社会経験豊富な部外者を入れることは公務員の馴れ合いを無くす意味でも有効だ。
公的年金の支給開始年齢を引き上げるなら民間人の再就職先を提供するのが政府の役目だろう。

公務員が関係機関へ再就職することを全面的に禁止して民間の方々へ就職先として間口を開くべきです。
もうそろそろ旧態依然の独占採用(ほぼ天下り)は終わりにして公務員への偏見を無くして行きましょうよ。

今でも公的機関の公募は、あらかじめ元職員のために採用枠が埋まっているほぼ出来レース状態になってしまっている。
馴れ合いのお役所人生はどこまでも続き、公務員たちだけが安定の人生設計を続けている。

「人生百年時代」に向けて懸命に国家資格を取得しようとしている人達をあざ笑うような公務員の再就職システムを全面的に廃止する政府の対応を切に希望いたします。

以上
とよぞうでした。
ではまた。


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