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【デジタル化人材育成】俯瞰的思考は絶対に必要な要素です①

デジタル人材育成において、「DX推進リーダー育成講座」の担当をすることとなり、資料整理とアイデアの整理を行っています。このプロセスで俯瞰的思考を駆使し、内容を整理し、備忘録として記録しています。

デジタル化人材育成について掘り下げると、ある重要な要素にたどり着きます。それは、ある教育機関の代表との会話で再確認されたものです。

全体最適化や改善改革を実現するためには、俯瞰的思考が不可欠です。
俯瞰的思考は、視点を高く持ち、視野を広げ、過去と現在のデータをもとに多角的な視点から分析し、統合し、全体の最適解を見つけるスキルです。

現在の事業環境は常に変化しており、過去の成功経験だけでは通用しないことが多いため、新しい情報や知識を継続的に取り入れ、活用する必要があります。

このアプローチは、「鳥の目と虫の目」とも表現され、局所的な最適化が全体の最適化を妨げる可能性があることを指摘しています。俯瞰的思考を適用しなければ、部分的な最適化が全体の最適解を阻害する可能性があります。

具体的な例として、「行政の脱ハンコ」が挙げられます。
以前はハンコに関する業務改善として電子印などのデジタル化が提案されていました。
しかし、俯瞰的思考に基づく視点から、「ハンコ自体が必要なのか?」という根本的な疑問が浮かび上がりました。

しかし、既存の業務や特定の利益団体との対立に直面し、通常の論理的な議論では問題が解決しづらかったという点がありました。しかし、影響力のある人物が俯瞰的思考を用いて根本的な問題に対処する発言をしたことで、一気に状況が変わり、ハンコの不必要性が広く受け入れられました。

この一例からも、俯瞰的思考を用いる影響力のある個人の行動が問題に対処する際に非常に効果的であることが示唆されます。

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