サラリーマンで博士号目指す方へ　－経験者が語るー（33,516文字）

はじめに

社会人で博士号取得を経験した過程とその中で感じた事をまとめてみました。社会人で博士号を目指そうと思って、この記事にたどり着かれたことかと思います。

ブログにて書き溜めていたものを、再度構成しなおしてnoteにて紹介させて頂きます。ブログについては、Google検索ワードにて1位になった記事もあります。それだけサラリーマンで博士号を目指している人にとって気になる記事？であると思います。

博士号取得には運も必要ですし、周囲の理解、素晴らしい恩師に出会えるかどうか、経済的なサポート、会社の同僚との関係がうまく回らないと取得できません。

私がサラリーマンでありながら博士号取得まで到達した経験を以下にまとめてみました。

私は平凡なサラリーマンですが、働きながら大学院に通い詰め、約10年の月日を重ね博士号を取得しました。

元々頭の良い部類ではなく、落ちこぼれの人生を送ってきた側の人間です。笑笑

そんな私ですが、コツコツと歩んでいく事で博士号取得まで到達できるのです。その過程をご紹介させて頂ければと存じます。

目次

ー社会人で博士号取得するまでー

社会人博士の現状
サラリーマンのリカレント教育
学部と大学院の違い
社会人（平凡なサラリーマン）が博士号取得までの道程
文系博士号取得する意味
サラリーマンで博士号目指すためのステップ。周囲の理解

ー社会人大学院在学中の出来事ー

社会人が博士課程で研究する悩み
社会人博士が国際学会でプレゼン参加した感想
社会人で博士論文を書く苦悩はブログと同じ
博士号取得とブログの類似性
社会人博士と指導教授との関係性の大切さ
社会人大学院生ある一日

ー社会人大学院に入学して良かった事ー

大学院博士課程　社会人から入学してよかった事
社会人で博士号取得してよかったと思える瞬間

ー社会人博士号取得後の後悔ー

社会人で博士号取得後の人生。後悔はあるか？
博士課程の就職活動

ー社会人で博士号取得を目指す方へー

社会人で博士号をとるための参考図書
社会人なら通信制大学がおすすめです。
社会人で博士号取得を目指す方へのアドバイス

　　　　　指導教授撮影　学会でのプレゼンの様子

ー社会人で博士号取得するまでー

社会人博士の現状

文部科学省から公表されている資料の中で、高等教育、博士課程についての情報開示されている資料をもとに社会人博士の現状を見てみたいと思います。

以下の資料は公式ホームページより誰でも閲覧可能な資料です。

一部抜粋してご紹介させて頂きますので、詳細については文部科学省発表の資料をご参照下さい。

①上記資料（引用　https://www.mext.go.jp/content/1423019_013.pdf）によると、博士課程の中で社会人受け入れ状況が右肩あがりに上昇しております。

平成20年あたりから横ばいのようです。少子化の動きの中、各大学も社会人を受け入れていかないと経営が成り立たなくなってきていると思います。

社会人経験があると、研究目的がより具体的であり、更には大学内部の風通しを良くするという効果もあります。

特に社会科学分野では、より実社会に近い研究が進むと思われます。

社会人から教授陣も学ぶ事もあるでしょう。

②分野別引用（https://www.mext.go.jp/content/1423019_013.pdf）に見てみると、圧倒的に保健分野の増加が顕著です。これは意外な結果でした。社会人で大学院といえばMBAなどビジネス系や社会科学系分野が多いと思い込んでいました。

医学系は病院で働き出してから、学位を取るために大学に戻るケースはよくあると聞きます。