高岡市長選 始まったネガティヴキャンペーン
高岡市長選は、大荒れである。角田ゆうき氏は、自民党市連の公募に手を挙げたのは壮挙であったともいえようが、党の決定に従わず、幾人かの市議を引き連れて分派してしまったのはいただけない。こうしたことは一般企業ではまず考えられない常識から逸れた行いだ。
富山県知事選の時も自民が分裂したが、その際ははじめから推薦候補の選考方法に対しての批判があり、その火種から出火したのであった。しかし、今回の高岡市長選をめぐる動きでは、造反した議員らは選考まで何ら不平も述べていなかったのに、結果が意に沿わなかったからと党の決定に叛いたのである。しかも、新しい会派を自民党内に作っているのである。離党して新党を結成するのではなく、である。我々の社会常識が通用しないのが政治の世界なのだろうか。
閑話休題、タイトルの件について述べよう。
早くもウエッブ上では各候補や支援団体などへの批判の名にも値しないような半可通な罵詈雑言や、怪しいスキャンダラスな書き込みが飛び交っている。
そしていくつかのものは、意図的に特定候補のイメージダウンを図っていて、悪質だといえる。たとえば、これはどうか。
出町候補予定者の支持者のツイートであるが、過去に問題となった高岡市議の政治費の不正利用疑惑を報じるニュースのキャプチャを投稿している。このこと自体は問題提起としてよいとして、注目したいのが、キャプチャ画像に(雑に)緑色で枠をつくったり、画像内のコメントを緑色で囲んでいる点である。
このツイートの投稿者の他の投稿を見ても分かる通り、この人物は反自民の出町支持者で、自民党市連の推薦をとりつけた米谷氏にも批判的である。そして、その米谷氏のイメージカラーが緑色なのである。
つまり、この人物は、過去の自民党の問題を蒸し返し、そこで紹介する画像に米谷氏のカラーを紛れ込ませるという視覚的なイメージ操作を行うことによって、巧妙に過去の不祥事と米谷氏とを結びつけているのである。
過去の自民党の疑惑は問題である。しかし、米谷氏はその事件とは一切関係がない。推薦を得たという一点で、十把一絡げに過去の自民と現在の米谷氏を同一視させるようにミスリードを狙うのは、悪質ではないか。
出町氏の関係者だとは思いたくない。このような狡猾なやり方は唾棄すべきものだ。
我々は政策や実績でリーダーを選ぶべきなのであって、ネガティヴキャンペーンによって特定候補を利するような行いはしてはならない。それこそ民主主義の理念に反するものだろう。
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