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IDって何? 【ポケモンカード】

こんにちは、とうやです。
ここ数日Twitterにて「ID」と言う言葉をよく見るようになりました。
また、併せて「ID」って何?といったツイートも多くみられましたので今回簡単な説明noteを書くことにしました。

1.IDって?

インテンショナルドローの略語。
双方の合意の上、引き分け(両者敗北)での決着をつけること。

2.どんな時使うの?

現在のシティリーグのルールでは、全勝者が1名出るまで予選が続行する形に改定がありました。

このため、S2までは存在し得なかった予選6回戦が発生するようになりました。

今回焦点を当てるポイントは、予選5回戦にて全勝卓にてIDを行い、全勝者を5回戦終了時点で1名以下にすることで、6回戦を発生させないようにする行為とします。

IDを行うメリット
5回戦を普通にやって負け、6回戦でも敗北した際に4勝2敗となってしまう事を防ぎ、予選突破の可能性を上げる。

5回戦をやらずに済むので採用カードバレなどのリスクを1回戦分減らせる。

IDを行うデメリット
参加人数によってはIDしたことによりオポ落ちしてしまうリスクがある。

ざっくりこのようなケースでIDが用いられるということでご理解頂けたでしょうか。

3.IDが有効なケース、有効でないケース

現在シティリーグの定員数は一律64名に設定されており、当日のキャンセル数等に応じて参加者数が増減します。

初めに定員数が上限の64名参加したケースで検討してみます。

実際のシティリーグでは、両者敗北や階段での下位側の勝ち等で勝ち数にブレが生じますが、今回は以下の条件を用いて試算しております。

・階段卓では全て上位側のプレイヤーが勝利する
・両者敗北は無し

以上2点の条件を追加して試算した結果が以下になります。

「回戦数」は「◯回戦が始まる前の該当人数」と捉えてください。
黄色網掛け部分に該当するプレイヤーが今回考えていく対戦卓に該当します。
ここで該当卓1卓でIDが実施された場合は以下になります。

5回戦終了時点での全勝者が1名となり、予選は5回戦で終了となります。
この際の予選突破内訳は
5-0…1名
4-1…7名(11名中)
となり、IDを選択した選手もオポネント次第で予選落ちの可能性があることが分かるかと思います。

それでは、5回戦でIDを行って必ず予選突破出来るラインを調べてみましょう。

参加者数が40名の場合

このようになります。
先ほどと同じ手順で黄色網掛け部分の卓でIDが発生した場合は

このようになります。
この場合の予選突破内訳は
5-0…1名
4-1…7名(7名中)
となり、確実に4-1ラインが予選突破となります。

41名以上参加者がいる場合は4-1が8名以上発生する可能性があるため、40名がボーダーとなっておりました。

参加者数が40名以下で、「予選突破」のみに焦点を当てた場合はIDが合理的な判断となり得ることが分かりました。

今回の試算においては、前述の通り2つの条件を付け加えた上で計算しておりますので実際のシティリーグでの結果とは異なる可能性があります。

あくまで鵜呑みにせず、「こんな考え方もあるのか〜」くらいで覚えていって貰えると助かります。

また、IDが公式に許可されているかどうかについては
ポケモンカードフロアルールVer.2.7(2023年4月1日更新)の第9章に記載があります。

詳しくはこちら https://www.pokemon-card.com/assets/document/rules/floor-rule_20230401.pdf をご覧ください。

こちらに記載はありますが、IDを持ちかける際に金銭の譲渡などで交渉を持ちかけることは勿論禁止となっております。

相手プレイヤーにIDを持ちかけられた時は必ず自己の判断で承諾するかどうか選択しましょう。

4.シティリーグルール変更に思うこと

S3から、前述の通りシティリーグのルールが若干変わりました。
具体的には、全勝者が1名以下になるまで予選が続くようになったことで、4-1オポ落ちの人数の減少が期待されておりました。

しかし現実はそう上手くいかずあまり肯定的な意見を聞きません。

あくまで私の意見になってしまいますが、前シーズンまでごく稀に存在した、「両負け発生につき突然4回戦で予選終了、大量の3-1オポ落ち」が発生しにくくなったと言うだけで価値があるんじゃないかなと思います。

また、IDの善悪については、フロアルールに書いてある以上決して糾弾されるべき行為ではないと思っております。

しかし、正しい知識のないプレイヤーがよく分からずにIDを承諾してオポ落ちしてしまうなどのことは良くないと思っています。

シティリーグに出る際は自衛の意味を込めて頭の片隅にここで述べたことを入れておくと役に立つかも知れません。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
皆様良きポケモンカードライフを〜

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