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フィールドレコーディングについて②

前回の投稿から少し時間が空いてしまいました。スキが少しつきましたので続きをお話ししようと思いますが、同業者さまというか大先輩もそのなかにいらっしゃるようなので、僕ごときが偉そうなことを言うわけにもいかず。ですのでここは、フィールドレコーディング指南ではなく、初心者向けの?経験談的なお話しを軽ーくさせていただきます(小心者)。

ノイズ

これ困るんです。ほんとうに。

自然界にはふんだんにノイズがあるようで、どんなマイクやレコーダーを使おうと、これが邪魔をする。屋外でご自分の耳を軽く手のひらで覆ってみてください。サーっていう音が聞えるはずです。

録音したい対象が至近距離にあるオンマイクの状態ならいいんですが、「高原の音を録音する」のようなことになりますと、もう、すべてがオフマイクなので、入力ゲインを上げることになります。すると、サーも大きく。

どんなマイク、レコーダーを使っても(全機種試したわけでは無いが)、必ず入る。

自然界にホワイトノイズは存在しない、と言われているようですが。でもホワイトノイズそっくり。

ノイズ除去できないこともないんですが、オフマイクの収録物にこれをやると、原音が崩壊します。もうね、どうしようもない。したがって、なるべくオンマイクに近い状態で録音できる対象を探すことになります。

でも僕らが大自然の中にいるときは、そんなノイズ聞えませんよね。僕は、人間の脳内に「ノイズキャンセラー」的回路が存在すると思うんです。海外には「蝉の声が聞こえない」方々がいらっしゃるそうですが、これも「脳内ノイズキャンセラー」の機能かと思います。

脳内ノイズキャンセラー。どなたか開発してください。

次回は、オフマイク時のゲイン調節に関する失敗談をすこしお話しします。

では。




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