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連勤日記 64日目 自動車工場
大阪から関東に引っ越したいので寮付の仕事を探してますと関東の派遣会社に相談したとき、だいたい最初に紹介されるのが自動車会社の組み立て工場かその下請け部品会社だった。
求人サイトに現金の写真をドーンと載せてるような品のない会社からはトヨタ岩手工場を勧められた。関東だって言ってるじゃん。手荷物ひとつで各地の自動車工場を渡り歩く人種がいるらしく、私もそうと思われたのだろう。
自動車工場はYoutubeなどの口コミ動画の内容とあまり乖離していない。きつい仕事だが丁寧に教えてくれて自信がつくまでフォローもしてくれる。自チームで不良品を出さないための長年の知恵を感じる。
私は組立部門に配属された。工場の花形みたいでやるなら組立と思っていたが、同期の派遣組の95%は組立配属だったので必然だったらしい。きつい組立の中でさらにきつい作業に派遣が充てられるので新陳代謝が激しい。
彼らの名誉のために言うと、正規社員は楽しているわけではなく車の安全性に直結する重要な作業を受け持っている。本人は楽だと言うこともあるが1日続けるのは決して楽ではないし自分の仕事に対する責任感も強い。
そんななか私も最初の2週間は汗だくで仕事を覚えようとしていた。やっと何かをつかみかけた時になぜか今まで無かった仕事、中間チェックを任されることになった。あまり楽過ぎて窓際族になった気分だ。
なぜこうなったか、肯定的な解釈と否定的な想像ができる。聞いたところで肯定的な理由を言われ信じるしかない。クビになるかな。膨らむ不安と余った体力のはけ口として土日のバイトを見つけ連勤生活が始まった。
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