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連勤日記 67日目 酒屋

土日は新橋の酒屋で働いている。飲食店への酒の配達だ。1ヶ月半ほど見習いとして同行しやっと一人で回れるようになった。サラリーマンの聖地を陰ながら支えているという喜びは、全くない。そもそも私は酒をやめている。

お客さんである飲食店はPCやスマホ、あるいは電話でセンターに発注する。センターがこの受注情報を各配達拠点に振れば、拠点の操作を介さずに拠点のプリンタから2枚複写の納品書と控えみたいな形の伝票で出力される。

2枚複写というのが実務的でいい。チェーンストア伝票なんて5枚複写だけど使うのは上の2枚だけとか往々にしてある。この伝票に商品名と棚番と納品数が記載されておりピッキング用の帳票としても使える。

配達員がハンディーターミナルで伝票情報を読み込むと、今度は商品JANを使ってピッキングが正しいか検品できる。またモバイルプリンタで空瓶の回収伝票や現場入金時の領収書を発行できる。

仕組みがうまくできている。必要な商品をお客さんのところまで持っていくだけなら初日でマスターできる。問題は納品方法でお客さんによって細かい違いは必ずある。覚えるしかないが週2勤務だと遅々として進まない。

台車を使って配達していると今の時期、晴れたら必ず熱中症になりかけ雨が降れば濡れる。多少降っても傘やカッパは使わない。というか台車なので傘はさせないしカッパはあるらしいが見たことがない。

ゲリラ豪雨の時はドボドボになり、必ずと言っていいほど帰りの東部東上線のダイヤは乱れている。すれ違う同業者はライバルよりも同志に近い感情を覚え、ヤマトや佐川の人は人生の先輩のように思う。個人の見解です。



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