政府の経済対策について思うこと

政府は新型コロナの影響により大打撃を受けている観光業界に向けて最大3万円を補助することを検討しているそうです。

新型コロナにより観光業界、細かく言えば航空、鉄道、バス、旅館、ホテル、観光施設、物販店ということです。たしかに前年の9割も売り上げが減ったら死活問題ですし、いつ終息するかもわからないので経営を続けられるかどうかもわからないですから、政府が支援するのは当然と思います。

でも、この政策に大きな問題が2つあります。

ひとつは、感染が依然として拡大している状況で政府が国民に対し旅行を推奨するということです。いよいよ東京の封鎖も間近に感じられてきましたが、このような状況で旅行に行くなら3万円出すよって言われて行きますか?旅行して感染したらどうするの?誰が責任取るの?ってことですよね。

もう一つは、仮に数か月して感染が終息して安全宣言が出されても、我々もその間、いつもより収入が減っていたり、高くても必要だからマスクを買ったり、子供の面倒を見てもらうのにお金を使ったりして経済的に余裕なんか無いってことです。少なくとも私は旅行にいくよりも遅れた仕事を取り戻そうとしますね。旅行するなんてずっと後の話です。

我々が必要としているのは、減ってしまった収入に対する補てんです。K-1のイベントを開催したことでたたかれていますが、彼らもお金が必要です。政府がやるべきことは、旅行を促進するのではなく、失われた売り上げの補てんでしょう。たとえば、前年同月の売り上げの30%を補てんするとか、開催イベントで払い戻ししたチケット代金の50%を補てんするとか、やりようはあると思います。それと、低所得者層への現金給付も大事です。麻生さんは貯金に回るからだめといったそうですが、低所得層は貯蓄する余裕なんてありません。もらったお金は右から左へ生活費に消えます。そうしないと生活できないからです。

どうか政府には本当に国民が必要としていることをやっていただたいと思います。

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