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Aqoursは離陸するか。3rdライブツアーを終えて。

こんばんは透明金魚です。

Aqoursの3rdライブツアーが福岡2daysをもって終わりました。友人知人、もちろん自分の感想もですが結構良かったんじゃないでしょうか。

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さて、私は色んな場所でμ'sとAqoursを並列で語る事を拒まず、むしろ推奨する立場を取ってきました。コミケとかでもよろしくさせていただいております。(※2017年冬コミは本当にありがとうございました)

それはやはりラブライブ!愛というか、その冠に一定のブランドを感じているというか、ラブライブ!を冠する以上同じゾーンで語るべしというのが持論です。それは比較論ではなく並列であり、対等であり、歴史であります。

私はAqoursのライブをを初めて見た際に素直にこう思いました。

「なんてわかりやすいんだ」

Aqoursのライブは徹底したわかりやすさを背景に持っています。アニメを見てそこに行けば、もっと言うとキャラの設定だけでも見てくれば楽しめる文法の上に成り立っています。これを私はローコンテクストと言い、語感の関連から「地上戦」と呼んでいます。

ローコンテクストなやりとりは明快で直球でシンプルです。曜に扮した斉藤さんが「全速前進ヨーソロー」するということはそのままそういうことでそれ以上の意味は基本的に持ちません。だから誰でもラブライブ!に触れる事が出来るしすぐに楽しむ事が出来る。

サンシャイン!!はμ’sのラブライブ!の直後に(というか最中に)垂直に立ち上がりました。正直こちらが予想するより早く入れ替えというか看板をしょって立つ事になり、結果としてなるべくスムーズなファン獲得とAqoursの定義をしないといけない背景があったことは想像に難くありません。その意味でローコンテクストな地上戦をベースにAqoursのライブが作り上げられて行くということは至極真っ当でこれがベストだったと感じています。

しかしながらこの文法は、徹底したハイコンテクストなコミュニケーションを脈々(6年もかけて)と醸成したμ’sにはなかったものです。

論理的飛躍を双方のコミュニケーションが許容して、いきなり「ネジ」の話が飛んでくる、広報担当は一見さんお断りのラジオだし、イベントのやりとりは何も言わなくても何が起きてるか皆が察する。ハイコンテクストなこんな在り方を、先ほどの地上戦に対して私は「空中戦」なんて言ったりしてみています。

そんな空中戦で満たされたμ’sの現場とはそもそも文法レベルで違う、それがAqoursなんじゃないかなと思っています。

なのでまずこの文法が違う、同じ冠を持った2つの2.5次元のシナリオ。これに気づくまで私もAqoursにピンとこなかったというのが事実です。でもそれが理解できてからはなるほどAqoursもラブライブ!だなあとかなり腹落ちして今に至る、、というわけです。

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地上戦に特化してファンを、空気を、しっかり作りAqoursのラブライブ!を完遂して行く彼女達ですがファンは、というか私と私の友人たちは、欲張りな物で「ならばAqoursの空中戦が見たい!」と思い始めるわけです。

もしかしたらAqours各位にもハイコンテクストなコミュニケーションがあって、それはなんとも素敵なサムシングなのではないか?そう思ってしまう訳です。

余談ですがμ’sも実は地上戦に特化した時期があります。紅白からファイナルまでの時期ですね。今思うとファイナルライブは意外と地上戦に特化したモノだったのかも知れません、MCも落ち着いて見返すとNYや4thの方が実は空中戦寄りだったりします。

閑話休題

ではAqoursの空中戦ていつどこでどう見れるんだ、割と友人各位とこんな話をずっとしていました。

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で、3rdライブツアーです。ご存知の通り降幡 愛さんを筆頭に空中戦的MCがここにきて増加傾向です。伊波さんのバク転とびっくりの等号関係こそ地上戦特化で逆に驚きましたが、丁寧に見て行くと各位が割とハイコンテクストな要素を纏ってることがわかります。

なんとなく今まで以上にダイヤな小宮サンとか、なんか涙腺が弱くなってる高槻サンとか、「言動の逆に真実がある」ことで有名なあいだサンとか、とかとか

とにかくAqoursが空中戦に向かって離陸している感が強いなあと個人的には勝手に思っています。

その理由ってなんなんだろうなと考えると、邪推of邪推ですがファイナル的なものが遂に見えてきたのかなあなんても思うんです。

ファイナルに向けて地上戦に行ったμ’sと逆に動くのもなんか良いですよね。

もしかしたらAqoursクラブが終わる来年でそれがあるのかもしれません。

そう考えるとここからのAqoursはとても興味深い進路をとります。

4th。

映画公開の敢えて前に、そしてファンミのさなか、しかも東京ドームで、わりとバラバラのピースを寄せ集めている感のあるこのライブ。

でももしファイナルが見えていると仮定するととてもハイコンテクストなライブになり得ると思います。

おそらく映画は「なにか」を想起させるものになるでしょうし、ファンミではなかなか出しにくいセンチメンタルな要素も盛り込めます。しかも場所はあのドーム。それでいてファイナルではない。

MCや幕間やところどころの所作が、放っておいても空中戦仕様になるのではと思ってしまいます。

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ファイナルがいつくるかはわかりませんがそろそろ予見していても罰は当たらないかなという時期に来ているAqours。

μ’sを見ているからこそ期待したいAqoursの空中戦。

次の4thはそんなAqoursのいよいよとなる”離陸”が見れるのかも知れませんね。

何となく私は3rdツアーを見てそんな事を思いました。

1人の戯言としてAqoursと空中戦という見方で、少しラブライブ!としてのAqoursを掘り下げてみても面白いかも知れません。

ラブライブ!が好きなので、なんとなくそんなことを思いました。


※出典

ハイコンテクスト文化とローコンテクスト文化

https://ssl.pan-nations.co.jp/column/226.html

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