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徴税と再分配、JGP、BIを比べてみる

だいぶ荒っぽいし、なんか用語を間違っている気もする(^^;

よくある三つの施策を比較・検討していく。まあ、この三つ、排他的というわけでもないのだけど。。実施すべき時系列になっているのかも。

徴税と再分配

徴税と再分配により、(経済)格差を許容できる範囲にする。基本的には資本主義を活かした仕組み。

いまの主流のやり方。これで凌げるのならば、大きな制度変更は必要なく、ある意味抵抗は小さい。

徴税手段としては、付加価値税(日本では「消費税」と呼んでいる)、所得税、相続税などが挙げられる。資本主義の本質は粗利であり、とくに付加価値税の徴収は、資本主義の本質に依拠したものと言える。

年金基金が株式を保有し、株式会社の利潤を年金受給者に回すのも、この施策の一端と言えると私は考えている。

資本主義は、良くも悪くも、いわゆる「搾取」が存在する仕組みであり、その痛みを緩和して、社会が持続可能であるようにする、という考え方でもあると思う。

課題

政治的困難を伴う、これらの施策を実施し、格差を縮小し、資本主義の維持をできるかどうかが課題。

JGP

JGPにより、労働を望むすべての人に労働を提供する。資本主義を前提としつつも、資本家の搾取にブレーキをかける仕組み。

社会に十分な「労働需要」が存在する間はいい施策だと思う。とくに足元ではエッセンシャルワークによる、ニューディールは悪くないと思う。

資本主義により失われた(利潤をあまり生まない仕事という)「働き甲斐」を取り戻す仕組みと言えるのかもしれない。

課題

ただ、AI+ロボットをはじめとする技術革新により、着実に「労働需要」は減少していくので、中長期的には持続不可能な施策ではないかと私は思う。

BI

社会の生産性向上を促しつつ、ベーシックインカムの創設・増額をする。ベーシックインカムの増額を通じて、資本主義そのものを弱めていく仕組み。

AI+ロボットをはじめとする技術革新による、究極の「労働生産性の向上」に備えた仕組み、と言えるのかもしれない。

資本主義が行き着いた先に備える、と言ってもいいのかも。「革命的な考え方」と言われてもやむを得ないだろう。歴史を振り返れば、始まったものは大抵いつかは終わる、資本主義もその一つだろう。

課題

勤労意欲がどうなるか分からない。資本主義に代わる考え方が必要と思われる。



団塊Jr。エンジニアを生業としつつ、経済学→経営学→心理学へと関心が移ってきた変な人。ついに退職し、「知識志本主義社会」へ旅立つ。夢(妄想?)は、アダムスミスやドラッガーのように結果として新たな学問領域を打ち立てること。SF:戦略性/学習欲/内省/慎重さ/着想