見出し画像

勝手に百冊チャレンジ【11冊目】「知識人とは何か」

なかなか面白い本。まだ、じっくりは読んでないけど、おススメなので、とりあえずリリース。

この本から垣間見えるサイードさんの魅力は、以下の二つの引用に端的に表れているのかな、と今は思っています。

「知識人とは亡命者にして周辺的存在であり、またアマチュアであり、さらには権力に対して真実を語ろうとする言葉の使い手である。」
「アマチュアリズムとは(略)利益とか利害に、もしくは狭量な専門的観点にしばられることなく、憂慮とか愛着によって動機づけられる活動のことである 。」(P.136)

専門化が進んでしまったゆえの分断を越えていけるのは、アマチュアというところかな。プロになると、いろいろとしがらみができるしね。

この辺の考え方、ヴェーバーさんの「職業としての学問」にも通じているらしく、面白いなというところ。もっと言えば、「職業としての政治」との対比も面白い感じ。

なんか、アローさんの「組織の限界」にも通じてくる感じ。また、気が向いたら、あれこれ書き足そうかな。

こんな呟きも


団塊Jr。エンジニアを生業としつつ、経済学→経営学→心理学へと関心が移ってきた変な人。ついに退職し、「知識志本主義社会」へ旅立つ。夢(妄想?)は、アダムスミスやドラッガーのように結果として新たな学問領域を打ち立てること。SF:戦略性/学習欲/内省/慎重さ/着想