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韓国ドラマ『空港に行く道』

2016年の作品。
期待しないで見たら大きく裏切られた。なんですかこのドラマは。
韓国ドラマって自分的には結構ハズレが多くて、毎回アタリかハズレかドキドキしながら見るんだけど、今回は大当たり。
私の中でいまのところ、文句なしの韓国ドラマNo.1の作品。NetflixにはなくてU-NEXTで見たよ。

ともに既婚者である二人を軸にしたドラマなんだけど、主役二人の一定の距離感を保った関係の描写が圧倒的に良い。上手い。
ストーリーは恋愛関係に重きを置くのではなく、二人の関係の行方や二人を取り巻く人間関係にフォーカスした展開になっていて、カテゴリとしてはヒューマンドラマに近い感じ。

私が目を見張ったのは、ソアの周りの女性たちの描き方と、ソアが彼女が妻であり母である存在から一歩踏み出して、ソアがソアとしての人生を歩みなおす過程。

主役のソア以外に、さまざまなステータスの女性たちが出てくる。
ソアの同期で親友であり、シングルライフを謳歌しているミジン。上昇志向の強すぎるソ・ドウの妻ヘウォン。生涯専業主婦だったソアの義母。スアとミジンの先輩であり相談役となっている、元スッチーのカフェ店長。

彼女たちはそれぞれの選択をして、いまを生きているわけだけれど、その選択の結果が正解とは限らない。当然ながら彼女たちには意地とプライドがあって、会話の中でときにそれがむき出しになる瞬間があるんだけど、私にはそれがとてつもなく愛おしかった。

仕事は辞める必要ない。給与が毎月口座に入るのはいいことよ。
by ソアの義母
母性は本能じゃない。
by ヘウォン
克服の問題だと思っていたけど、ちがった。選択の問題だった。
by ソア

ソアの最後の選択を私は全力で肯定したい。人生に正解なんてない。

ソアの夫のキャラは少し極端。20代の時にこのドラマを見てたら「いやーないわー。ちょっとキャラ作りすぎじゃない」って冷めて見てたと思うんだけど、年を取って「こういう男いるわー。いるいる」になった自分の成長?を感じたりもした。これは余談。

韓国ドラマあるあるのシャウト演技がなかったことも良かった。(個人的に苦手です、、、)

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