【気まぐれエッセイ】「美」の意義は、30歳を境に変化する
過去の自分に負けるというのは、美しいどこかの誰かに負けるより、ずっと恐ろしい。例え目立つシワやシミを防いで、間近で鏡を覗き込んでいるうちはまだまだイケていると思っていても、遠くから撮られた不意打ちの写真に、「どこが」とは言えないオバサンっぽさを自覚させられることが、これから増えていくのだろう。そう考え始めると、これから先前向きに暮らしていくには、底知れぬエネルギーが必要な気がしてどっと疲れる。
変化を感じ始める年齢に多少差はあるにせよ、多くの女性が、容姿の劣化とともに世の中