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【八月二十三日】磯部公園にて

親父の社用で連れて来られた
一時間はかかるからと言われて
折角だから駅の方まで歩いた
駅周辺の案内板を見てみると
日本最古と言われる温泉地に
多くの文人たちが訪れていた
拓次、白秋、犀星、朔太郎…
公園の池は愛妻の池と呼ばれ
この地を訪れた文人たちは
果たして愛妻家だったか…
ふと考えていたら川のせせらぎと
梁場からの騒めきが耳に入った
公園のすぐ下に碓氷川が流れていた
梁には鮎がかかっているのだろうか
行ってみて確かめたかったけれど
一時間というタイムリミットが迫り
拓次の詩碑にあった青烏と
山口薫の飼犬とはと考えながら
ぶらぶら車まで戻ることにする

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