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【十一月十四日】塩の道公園にて

塩や肴を運ぶための
相良から信州へ延びる
秋葉街道は約250キロ
秋葉信仰を唱えた僧侶たちも
処世訓を口にしながら
ひたすら歩いたのだろうか
『不足不満の心が出てくるのは
感謝の心が乏しいからである』
工芸ボランティアによって作られた
掛け軸の中にあった言葉
文明の利器は恐ろしい
絶えず何かに不満を覚えながら
のうのうと生活している現代人は
いったい何様のつもりだろうか
ふと我を振り返った瞬間
私もそのひとりであると悟った
歩こう、歩こう…
歩くことはいいことだ
自分で決めた道をひたすら歩こう
楽することを考えずに

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