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「エンドラン」は要らない!


野球の試合を行っている限り、勝ちゲームにするには、それなりの戦術が必要になる。特に攻撃時は、最低でも「盗塁」・「バント」・「(ヒット)エンドラン」のサインを出しているチームは多いはず。そして、この3つのサインが実際に機能しているチームは、実力があるチームだと予測できる。

では、5段階でいう1.5~2.0レベルのチームは、どうだろうか。選手各々が確実にサイン通りのプレーをしているかと言えば、まず、できていない。と言うか、あまり見たことがない。

正直、草野球レベル(5段階でいう1.5~2.0)であれば、ノーサインでも「盗塁」・「バント」は、個人の判断で上手くできる。「盗塁」は、多少足が遅くてもスタートが良ければ、だいたいはセーフ。「バント」は、仕掛けられた側が処理に慣れていないことが多く、投手の真正面に転がさない限り、だいたいは成功する。問題は、「(ヒット)エンドラン」だ。

「(ヒット)エンドラン」のメリットと言えば、ダブルプレーを回避しやすくなったり、ヒットゾーンが広がったりする。ただ、監督として「(ヒット)エンドラン」のサインを出すのは、ギャンブルでしかない。皆が皆、ミートが上手くて、確実に転がせる選手ではないからだ。正直、いつもデメリットばかり考えている。

それと、もう一つ言えるのは、「(ヒット)エンドラン」の意味を理解している選手が少ない。「(ヒット)エンドラン」は、あくまでバッターがランナーを助ける。ランナーが走ってからバットを出している選手をよく見るが、ボール球に手を出して空振りしているとすれば、「ランエンドヒット」にもならない。

こういう無意味な状況が多々ある。だったら、「(ヒット)エンドラン」のサインは要らない。先にも言った通り、単独で「盗塁」してくれた方が、アウトになりにくい。

だからブレインズでは、「ランエンドヒット」を推奨している。「ランエンドヒット」は、「盗塁」ありきのものだから、ランナーのスタートが悪いのは問題外。スタートが遅れたからと、わざわざバッターがボール球をカットする必要はない。ボール球に手を出して、バッティングの調子を崩すくらいなら、ボール球は完全に見逃してほしい。そして、バッターボックス内でランナーを見る余裕ができれば、もっと良い。

ブレインズの「ランエンドヒット」は、ストライク球を確実にヒットゾーンへ打ち返してこそ成立する。

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