ForgetMeNot
夕立ち。静かな湖畔。サーーーーーー。
雨粒が水面を打つ。波紋が広がる。水面を行くアメンボを困らせる。
彼は水中を見たことがあるだろうか。足元のその先に広がる世界を。
雨と水面の響き合うハーモニーに、Jは聞き入っている。
ガラガラ声で、これに混じろうとしたあいつは、
さっき小枝で突っついておいた。そして一言助言を。
「ここは君の歌と詞を喜びとする者の世界ではない。
歓迎されたければ、よそへ。kita riverという川。
あそこはきっと君も気にいるだろう。」
そう話すと、あ