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改めて考えるバーチャルYoutberの魅力

2021年、これまでも外野からオワコンと言われることがあっても、まだまだその全体の人気が落ちないバーチャルYouuber(通称VTuber)。その魅力は何なのか。一言にしにくい魅力を自分なりに追求して書き出したい。

幅広くVTuberを見る自分が思う、VTuberの魅力は大きく4つだ。

1つ目は最も認識されている理由だと思うが、二次元の推しとの距離が近いことだろう。(VTuberは3Dモデルも2Dモデルもあるがここではまとめて二次元とここでは呼ぶ)推しの距離というのは画面越しに近いという意味ではなく、ものすごく自由にゲーム遊んだり、好きなことを話してくれたりと”素”の部分を見せてくれるという意味で距離が近いのが理由だ。VTuberは魂次第と言われるが(魂とは中で声をあてる人間のこと)、そういわれるくらいにVTuberは魂=心をオープンにしていて、それがそれぞれの個性になっている。画面に映る美少女に興奮しているだけと思っている、視聴したことのない外野はそこまで知ってはいないだろうと思う。

2つ目はオタクとの共通言語を持つ性質だ。VTuberはゲームが好きだし、マンガが好きだし、ボカロ曲が好きだし、インターネットも好きな者が多い。サブカルチャーやインターネットカルチャーに詳しいということは、視聴者と目線が同じだし、共通言語が伝わるということだ。特にインターネットカルチャーの流行りやネットラスラング、ネットミームを理解して面白がってくれる人は、意外と普段の日常の出会いの中でもなかなかいない。つまり貴重な人物だ。
勿論全てのVTuberがゲームやインターネットに詳しいわけではないが、何かしら一つはサブカルチャーが好きな世代に刺さる嗜好や共通言語を持っている。

3つ目の特徴については、にじさんじやホロライブといった企業等に属するよりも、個人勢の方がその色が強いが、みんながクリエイターだということだ。VTuber個人勢は多くの人が自分たちでバーチャルモデルも用意して、配信も企画も独自性の強いものを行う。そしてそれぞれが、3Dモデルのデザイナーだったり、イラストレーターだったり、あるいは歌がうまかったりと特徴的な強みをなんらか持っている。そしてその強みを発信していこうとする姿に、多くのクリエイティブに憧れる視聴者を惹き付けるのだ。
個人勢と企業勢で切り分けたものの、どのような配信をするか企画するのは企業勢の個々のVTuberも同じだ。朝配信でホロライブ情報を紹介して人気を得たホロライブの桐生ココや、にじさんじの中でも独自性の強い企画ばかりをやる文野環やグウェル・オス・ガールもいる。
その企画力たるややはりエンターテイナーであり、クリエイターだ。

4つ目の特徴は、ストレートに何にでもなれるところだ。ただ単に美少女になるだけではない。おじさんも美少女なれる。そして悪魔にも、ロボットにも、どんな人外にもなれる。そこまで聞くと出オチで終わるのではないかと、VTuberを見ない人は思うかもしれないが、真の価値は”何にでもなれるからこそ、ギャップが生まれる”ところだ。最初こそキャラクターになりきるものの、その魂の、その性格の魅力が出てくると、必ずしもその見た目では分からないギャップが現れてくる。見た目のフックが強いからこそ、ギャップの大きさが強くなるのだろう。
「世知辛いのじゃ~」のセリフで個人勢の多くの手を引き扉を開放させたことで有名な元VTuberねこます氏は、見た目は幼女だが、声は本当にただの、普段コンビニ店員をしている男性の声だった。が、その強烈なギャップこそが個性だった。他のすべてのVTuberも同様に、清楚な見た目で清楚とかけ離れたことをやったり、ハデな見た目に繊細な一面を持っていたりしている。あらゆるギャップがVTuberの魅力だし、そういう意味ではこれから出てくるVTuberも全く同じVTuberは存在しないのではないかと思う。

4つの特徴まとめると、距離の近い二次元キャラクターオタクとの共通言語クリエイターとしての魅力何にでもなれるからこそのギャップだ。

ここから更に、他のVTuberとの絡みでの魅力だったり細かい特徴はまだまだあるだろうが、今日はここまでまとめて終わりたい。

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