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王道篇のギミックとは何か考える

今月には王道篇も第二弾が出ますね。デーモン・オブ・ハイパーのカードも結構一通りデッキを考えられてきたので、ここらでカードの所感を書いていこうかと思います。

端的に言って、今年のテーマは「一枚のカードが複数の役割を持つ」ことなのかな、と思います。そういう意味ではツインパクトに近いカードが一定数存在するような、そんな印象です。超化獣のレイアウトは実際ツインパクトに近いですしね。ツインパクトは必要に応じて使い分けられるところが強いですが、超化獣や新しいクリーチャー達は場に出てきた時に効果を発動しつつ、攻撃時にはハイパー化して別の役割を持たせる、というような同じカードがタイミングによって用途が変わるギミックと言えます。

これがあちこちで言われている「超化獣はメタクリーチャーと相性が良い」にも繋がる話なんだと思います。新規のカードは当然として、超化というギミック自体が他のカードを前提とした使い方をする以上、既存のカードにもスポットが当たりやすい。
これはメタクリーチャー自体のインフレを抑える意図も有るんだと思います。そもそも、昨年のデュエマは強力なメタクリーチャーが跋扈しており、アビスレボリューションはそれらのメタクリーチャーに対応できる除去方法、メタクリーチャーを乗り越える手段が豊富に登場しました。当然、それに合わせて今シーズンはメタクリーチャーの立場も上げていく必要があるわけですが、そもそも現時点でもアプルとこしえと言った墓地メタから、キャディビートルに至るまで、メタクリーチャー自体のインフレもかなり進んでおり、更に強力なメタクリーチャーは低コストのロック戦術とも取られかねないレベルになって来ているのが実情です。
そういった意味で、メタクリーチャーそのものでは無くその周辺がより活かしていくギミックとして、超化獣が作られたのかも知れません。実際、デーモンオブハイパーのメタクリーチャーはカクラリコやキャデラック等、既存のメタクリーチャーに近い性能にオマケ効果が付いた形式を取っており、インフレを感じさせるような方向性では無いことが伝わってきます。
超化獣ギミックはインフレを進めるのではなく、既存のカードに再度スポットが当たる可能性を広げたギミック。そう考えることで、見えていなかったカードに使い道が生まれるかも知れません。

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