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妄想非化学研究書 音楽と映画を読む 誇張された非科学的現実妄想生活10

■ほんの4マルクだけの夢~フィクサーのつぶやきは、誰?

今回で第10回目、満を持して学生時代で。
同学年の男子は、満を持してほぼBOØWY。

1988年の冬だったかな、LAST GIGS直前。
学校に隠し持ってきたSONYウォークマン。
大体の男子がほぼBOØWYのテープ入れて。

前年に解散宣言して残すはLAST GIGSのみ。
学生だった私達は、テープを聴くしかなく。

出会いは友人から借りた、カセットテープ。
ハイウェイに乗る前にをいたく気に入って。

CASE OF BOØWYのビデオも借りてダビングし。
この頃にはベータで無くVHSが2台ありまして。

でも同年の夏にはCDもビデオも買って揃えた。
氷室さんも布袋さんも同じ年にソロ出してて、
お小遣いで揃えるのが結構大変だった記憶が。

翌年1989年から消費税の導入も始まちゃうし、
今の内に買わなきゃ高くなるからと焦らせて。
まぁ親にこんな事いうのがやっとな子供時代。
そんな事でどうこう焦る親じゃなかったけど。

後追いだったので当時はGIGSのCD買えなかったのよねぇ

そんなこんなで男子はBOØWYと同じく解散した、
おニャン子クラブで大体盛り上がってたような?

女子から「BOØWYなんて子供よね」と言われ。
レッド・ウォーリアーズとかレベッカとか好き
だったみたいだけど、あと光GENJIだったかな。

そんな女子を無視して男子は休み時間にBOØWY。
学校にラジカセ!持ってきてる奴もいたりして、
みんなで休み時間とか隠れて聴いてたりしてて。

その時、話題になったのが「これ誰?」だった。

「1994 -Label Of Complex-」という曲ありまして。
氷室さんと別の人の掛け合いがサビにありまして。

「布袋の声カッコいいじゃん」とかとか、
「え?これ吉川が歌ってるんだよ」とか、
「いやこれはまこっちゃんだよ!」とか。

歌詞カードのクレジットにも名前が載ってないし、
皆で好き勝手にあーだこーだと言い合ってまして。
レコード会社の都合?で、名前入れられなかった?

最終的に吉川さんだった事が後に判明したのだけど、
この曲のデュエットもあってか布袋さんと吉川さん、
後のユニット名をCOMPLEXにしたんだねとしたり顔。

多分、多分だけど合ってそうで違うと思うぞオマエラ。

どうなんでしょう

■ハイウェイに乗る前に/BOØWY

友人からテープを借りてまず好きになった曲がこれで。
MarionetteとかB・BLUEとかONLY YOUじゃなかったな。

その次がFUNNY-BOYや、わがままジュリエットだった。
何だろ?氷室さんの作った曲が、最初から耳馴染み良く。

それまでアイドルやら歌謡曲とか、テレビから流れる
音楽を自然に聴いているだけで、ロック聴いておらず。

それこそ前述のアルフィーだったり、アイドルならば
南野陽子さんだったりそれこそおニャン子だったりの
アルバムを、カセットテープで購入し聴いてたような。

オマエもロック聴け、カッコいいからと何度も言われて。
断るのも面倒で借りたBOØWYのテープを聴いてドハマり。

カッコ良かったろ?別でビデオ貸すからダビングして!

そう、友人は私にBOØWYのビデオをダビングしてほしく、
ビデオデッキ2台持ちの私を抱き込む作戦だった様子です。

おかげでここから日本のロックのみならず、風呂敷を
広げて洋楽含め音楽を聴く人になってしまうのですが。

この直後にバンドブームが来て、日本のバンドとかが
テレビやら誌面やらを賑わす様になっていくのですが。
業界的にもアイドルや歌謡曲ではなく、日本のロックや
バンドがビジネスな音楽になる切っ掛けになったような。

色んなバンドや歌い手が出てきたり、イカ天を代表とする
ロックに寄せた番組やアンダーグラウンドな演劇集団とか。
色んなムーブメントが渦巻きつつある中ずっと私はBOØWY。

布袋さんの回で記載しておりますが、リズム感と言いますか。
タテノリなるワードで伝えられてたけど、1小節を8つで刻む。
8ビートなんだけど布袋さん含めBOØWYはそれが独特というか。

パワーヒッターで前に走る(失礼)高橋さんのドラム、
ダウンで弾く松井さんのベースと布袋さんのリズム感。
布袋さん曰くBOØWYはリズム楽器しかいないとか云々。

確かに布袋さんのギターはバッチリなカッティングがメインで、
メロディ弾いてもキッチリカッチリ小節に収めるといいますか。

その小説や音符に対しジャストな歌詞を吹き込み歌う氷室さん。
氷室さん曰く気持ちいリズム感グルーヴ感と言っていたような。

解散時に氷室さんが言ってた様に、このバンドこそ四人でなきゃ
出来ない音楽してたし、他のどんな名プレーヤーでも出せない音。

BOØWYが基準になってしまっているので、どんなにカッコいい
バンドやミュージシャンの曲を聴いてもノレない事があったり。

ハイウェイに乗る前にだったりBaby ActionだったりFUNNY-BOY、
1994 -Label Of Complex-とかBad Feelingとか全部なんですけど、
やっぱりこの四人じゃなきゃ、この感じは出せないんだなぁと。

■走れ俺!ブートレグは必要悪と信じて妄想~

その後の愛読書となっていたレコードコレクターズという本に、
ブートレグ(海賊版)は資料性として必要悪と認識し~と記載。

そうオフィシャルで出てるCDやビデオだけでは語りきれないの。
特に過去へ遡ってその人物像を探るには海賊版であっても必要。
あ、でも違法な物でもあるので推奨ではなく飽くまで必要悪で。

当初はCASE OF  BOØWY位しかライブビデオ無かったよね

今でこそSNSなんかが発達しててアーティスト自ら発信してたり、
ライブの現地報告が即時で追えたり過去ログをNETで閲覧したり、
必要最大限にオフィシャルで音源や映像を提供したりしてますね。

しかしながら当時はそんな事なく必要最低限の物しか入手不可、
情報は雑誌等に記載無ければ知る事も見聴きする事も出来ずで。

特にBOØWYは活動期間も短いし、出せば売れる的な状況でもなく、
限定のライブCDが即販売終了して、見聴き出来ない事の方が多く。

1987年12月24日、これ見れるまで何年かかったことか

そんな中、邦楽で珍しくBOØWY海賊版界隈が結構多く出てまして。
最後のライブであるLAST GIGSや、解散宣言した1987年12月24日。
これが巷にあるらしいとの噂が流れてて、色々と探し巡りました。

当時、私は阿佐ヶ谷に住んでいたので、中野や新宿にはお世話に。
今でこそ中野ブロードウェイはアニメな感じとなっておりますが、
当時はまだアニメなお店は無く、シャッター閉まってる店も多く。

そこに1件、邦楽の中古レコードやCDが乱雑に並ぶ店がありまして。
レジ横の棚にさり気なくBOØWYのデモテープやLAST GIGSのビデオ。

何本も買いましたよ、、、これは綺麗なやつ、、、まこっちゃんカッコイイ

デモテープは1巻2,000円位で4種類、LAST GIGSのビデオは10,000円!
テープ類は音が悪いながらも当時の状況が明確に判るものであったし、
LAST GIGSに至っては散々ダビングが繰り返されただろう荒い画質で。
でもやっぱりその当時の状況を克明に伝えられる以上のものであった。

数十年経ってからライブ物は、オフィシャルでリリースされましたが。
あの当時、散々走り回って探して見つけてお買い物しては良き思い出。

こちらはオフィシャルDVD画質、綺麗ですねカッコイイですね

ただ本当に当時は資料性として必要悪だっただけ今は売り買い駄目よ。
説得力無いですが、たまにこの類の話は今後も出てくると思いますわ。

こんな事も含めてぜんぶ一生懸命だったからこそ、
今後もBOØWYは聴き続けるんだろうなと思います。


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