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ほんじゃね

◇ jazzcatsもきちの部屋

吾妻光良とスィンギングバッパーズで

ほんじゃね!

今日は父親が起こしたお店
堀田洋菓子店のことを少しお話しします。

うちのお店は
父親が戦争から復員して金沢に帰ってから
1950年頃
その当時は珍しかった
卸専門のケーキ屋として始めました。

とは言っても
私が生まれるのは
それから6年後くらいで
その当時のことは全く知りません。

今のお店からそんなに遠くないところの
長屋の一角で
1階に茶の間
その奥に工場を作り
見習い職人を雇いつつ
商売を始めたみたいです。

その当時金沢でハイカラな喫茶店や結婚式場
サロンなどに卸していたそうで
そこで働く女性には大変人気があったと聞いています。

生まれてからの思い出というと
工場の隣にある茶の間に寝かされていた私は
鉄板や型が触れ合う(そんななまやさしいものではなかった)
とてつもなくやかましいところで寝かされていた記憶が
微かにあります。

それから徐々に
小売りをするため近所でお店を作り
3軒目が今の場所。

23歳で店を任され
なんだかんだで44年目

17歳の頃から
お菓子作りを仕事にし始めたので
かれこれ50年が経ちました。

作ることばかりに気を取られ
経営についての勉強や工夫が
ずいぶん不足していたと
改めて今、感じています。

まあどんな仕事でも
色々変わっていくんでしょうが
小さなお店にとっては
海に浮かぶ小舟を操りながら
生活を営んでいる。
というのが実感でしょうか。

9月9〜10日で
とりあえず
この「堀田洋菓子店」は
一旦閉めさせていただきます。

お店を可愛がっていただいた皆様
本当にありがとうございました。
感謝致しております。

クローズ。。ではありますが
ネットショップでのご注文
    ↓
店頭でのお渡し

はまだ続けますので
引き続きのご愛顧をよろしくお願いいたします。

というわけで

今日は「ほんじゃね」を。

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