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異性化糖は日本生まれだった!その2

おはようございます😃

今朝の金沢は冷たい雨☂️

前回、戦後の食糧難から〜の発明、と書きましたが、その後どうなったんでしょう。を、もう少し!

この発明、飛びついたのがアメリカ🇺🇸。

当時のアメリカはソフトドリンクメーカーが急上昇中のころ、砂糖の輸入先キューバと大喧嘩の時代。

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国交断絶までいっちゃって、国内の砂糖が高騰。なので、この日本が発明した、コスパ抜群のコレはまさしく天の恵み。

もともとアメリカでは「禁酒法」なる法律、いわゆるアルカポネを一躍有名にさせた法律で、困り果てたビールメーカーなどが開発した「ニアビール」なるビールもどきが発展。アルコールを5%以上まで発酵させず法に触れない飲み物で生き残りをかけてきた。もともとは麦汁を煮詰めるなどして麦芽シロップなどを作っていて、いわゆる「液糖産業」が浸透していたらしい。

砂糖よりお安いこの「液糖」を製菓、製パンに売り込んでいたらしいです。この当時から美味しそうに見える焼き色がつくと重宝されてた。さらに、ビール工場はビールを冷やすため製氷機や低温倉庫などの設備もあり、これを生かしてアイスキャンディーなども作り稼いでいたそうな。

麦芽シロップ、水飴、そして酸を使ってコーンシロップなども作り出していたみたい。

そこへ登場したのが日本が発明した異性化糖!飛びついたのがあの、コカコーラ!

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お安く作れ、運びやすく、なおかつ人を痺れせる〜。

「異性化糖とは、主にトウモロコシから作られる高フルクトース・コーンシロップのことで、含まれる果糖が50%未満のものは「ブドウ糖果糖液糖」、50%以上90%未満のものは「果糖ブドウ糖液糖」、90%以上のものは「高果糖液糖」と呼ばれる〕」資料:農畜産業振興機構

ここで思い出して欲しい。糖質とは炭水化物から食物繊維を引いたもの

そう、食品業界にとっては「食物繊維」はあまり重宝しないんです、実は。またこの話は別の機会に〜

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このコカコーラの取り組みで、日本の企業も気がついちゃった😓

真先に飛びついたのが「ヤクルト」さん、「山崎パン」さんだとか。

異性化糖の強みは「安い」以上に「美味しそうに見える」だったり「美味しく感じる」だったりしますが、とくに40度以下のものでは強い甘みを感じさせられる、つまり清涼飲料水にはもってこい!

なのでショ糖におおよそ半分ずつ存在する「ブドウ糖」と「果糖」のうち甘味が少ない「ショ糖」をどんどん「果糖」変えちゃうという、業界にとってありがたい食材「異性化糖」がどんどん浸透していき、いまやなくてはならないものになっちゃった💦

というわけで「異性化糖」は日本の、いや世界の食品業界から愛されているわけなのです。かもしれない。。。

セイゲニストにはちょっとやっかいな存在かもしれない?異性化糖、ちと調べていたわけです。

というわけで、皆さん「裏貼り」の原材料をしっかりと確認してお買い物しましょうね💕

ではまた。

2020/1月17日 パテシェもきち

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