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第24回アイビスサマーダッシュ(過去レースを振り返る)

過去3年分のレースを振り返ってみたいと思います。


1)2023年



◆2023年 7月30日(日) 2回新潟2日目 晴 良 15:45 発走
11R 第23回アイビスサマーダッシュ
3歳以上・オープン・G3(別定)(国際)(特指) 18頭立 芝 1000m・直線 (A)

昨年は差し・追い込み決着になり、結果8人>6人>12人の波乱の結果になりました。
レースラップは以下のとおりです。
(1着オールアットワンス)

レースラップは後半2Fが遅いです。
だから、後ろの馬が届いたと言えます。
逆説的に言えば、開幕週にもかかわらず、差しが届いたのは先行馬が弱かったと考えることができます。

1人気はファイアダンサー
前走韋駄天Sを15番手から上がり1位で2着だった馬です。
この馬が8枠16番を引いて人気を集めました。
その韋駄天Sのレースラップは以下のとおりです。
※1着メディーヴァル

このレースも後半失速している差しが届きやすいレースで、これで15番手から上がり1位2着は価値が低いことがわかります。
例え16番に入ろうが能力的に不足だったと思われます。

2番人気はシンシティ
前年のアイビスSDで逃げて2着だった馬です。
その前年のアイビスSDのレースラップは以下のとおりです。
※1着ビリーバー

やはり後半2Fが遅いです。
あまりレベルの高いレースとは言えません。
実際、上位3頭はその後全くと言っていいほど活躍していません。
シンシティも4回連続2ケタ着順でしたが、8枠17番を引いて2番人気に支持されました。

3番人気はスティクスです。
前年のアイビスSDで5着、前走韋駄天Sで7着の成績であり、7枠14番でした。結局昨年は混戦でどの馬が好走するのかわかりにくい年で、外枠を引いた1000mの実績がある程度ある馬が人気を集めた年でした。

アイビスSDの1番人気馬は割と信頼度が高いのですが

ここ2年裏切っています。

馬が弱かったということも理由でしょうが、年齢的なこともあったのかもしれません。

昨根の1着馬は5歳馬のオールアットワンスでした。
5歳馬ですが休みがちで、キャリア10戦しかない馬でした。
21年のアイビスSDを4番手から上がり1位で勝つという強い勝ち方をしています。

21年は最後の1Fが速い年で、前残りレースでした。
これを上がり1位で差し切っている点に価値があったんだと思われます。

2着トキメキは、前走の韋駄天Sで3着の馬ですが、前述のとおり、韋駄天Sは後半失速するレースラップでした。
上位5頭の位置取りは
1着 10
2着 15
3着 6 ⇒トキメキ
4着 15
5着 13
という状況で、唯一前目で粘っていた馬でした。

3着ロードベイリーフは15番手で上がり1位でした。
22年の韋駄天Sで2着ですが、その時のレースラップが以下のとおりです。
※1着マリアズハート

4着以内馬の位置取りと、次走成績は以下のとおりです。
1着 マリアズハート 6番手>アイビスSD 7着
2着 ロードベイリーフ 10番手(上がり3位)>CBC賞 6着
3着 シンシティ 1番手>アイビスSD 2着
4着 ビリーバー 14番手(上がり1位)>アイビスSD 1着
後1Fが平均よりやや速いことを考慮すると、この韋駄天Sはまあまあのレベルで、前が有利だったレースと考えられます。

新潟1000mは、ペースの影響の大きなレースで、位置取りの影響が大きいと考えられます。


2)2022年



◆2022年 7月31日(日) 2回新潟2日目 晴 良 15:45 発走
11R 第22回アイビスサマーダッシュ
3歳以上・オープン・G3(別定)(国際)(特指) 18頭立 芝 1000m・直線 (A)

ラップは以下のとおりです。
※1着ビリーバー

後2F目が遅く、最後は平均を若干下回っているので、レベルが低く、前有利だった年と思われます。

1人気はヴェントヴォーチェ(9着)です。
出走時5歳ですが休みが多く、キャリア10戦の馬でした。
主なキャリアは中山芝1200mのOP特別春雷Sを勝っています。
この時のタイムが1068という速いタイムで、レースラップは以下のとおりです。このレースラップ自体は非常にレベルが高いと思います。

但し、次走函館SSでは2人気7着に負けています。
※1着ナムラクレア

その後も好走したレースは
□2022年 8月28日(日) 2回札幌6日目 晴 良 15:35 発走
11R 第17回キーンランドカップ
3歳以上・オープン・G3(別定)(国際)(指定) 16頭立 芝 1200m (C)

12.2-10.9-11.4-11.8-11.3-11.5

□2023年 3月 4日(土) 2回中山3日目 晴 良 15:45 発走
11R 第18回夕刊フジ賞オーシャンS
4歳以上・オープン・G3(別定)(国際)(指定) 16頭立 芝 1200m (A)
11.7-10.4-11.3-11.4-11.1-11.5
何れも後1Fが11.5以下の失速していないレースであり、底力を問われない上がりの速いレース向きに思えます。
そしてそのタイプは凡走した点に注意捨て置く必要があります。

2人気は先ほど説明したシンシティです。
決して能力は高いとは言えなかったんですが、前が残りやすいアイビスSDで、枠順とメンバーの質にも恵まれた2着に好走できましたが、その後はさっぱりだったように、運に恵まれたとしか言えません。


3人気はトキメキ(23年3着)です。
前走駿風S(3勝C)を1着の馬です。
そのレースのレースラップは以下のとおりです。

5番手から上がり3位で1着でした。
前半が速く(と言ってもアイビスSDよりは遅い)、後半が遅めです。


やはりこれだと能力が足りなかったと思われます。


1着はビリーバーで、これも先ほど説明しましたが前走の韋駄天Sで前残りの展開に泣いていた(上がり2位)4着馬でした。

3着はロードベイリーフで、これも先ほど説明しましたが前走の韋駄天Sで前残りの展開に泣いていた(上がり3位)2着馬でした。


3)2021年



◆2021年 7月25日(日) 3回新潟2日目 晴 良 15:45 発走
11R 第21回アイビスサマーダッシュ
3歳以上・オープン・G3(別定)(国際)(特指) 17頭立 芝 1000m・直線 (A)

レースラップは以下のとおりです。
※1着オールアットワンス

最後の1Fが速いので、前残りの年です。
実際に1-3着馬は全て4番手以内の馬での決着です。

1人気1着馬がオールアットワンスです。
4番手からですが上がり1位で勝った点は評価すべき点だと思います。

2人気2着はライオンボス
前年のアイビスSDでも2着、一昨年は1着の1000m専門の快速馬です。


3人気はモントライゼ(12着)です。
3歳馬で主な重賞実績は京王杯2歳S1着です。

一方で、小倉2歳S2着(1人気)
11.7-10.6-11.6-11.8-12.1-11.8
ファルコンS3着(2人気)
12.2-10.6-10.9-11.4-11.1-11.5-12.4
などの人気を裏切ったレースは、ハイペースのレースでした。

脚を溜める必要のあるタイプだったと思われます。
これは22年のヴェントヴォーチェの敗因と共通する部分があるように思えます。


3着はバカラクイーン(14人気)が激走しました。
1枠1番の馬でした。
バカラクイーンは2勝Cも勝っていない馬でしたが
2勝Cで3着以内に好走していたのは

2021年 3月27日(土) 3回中山1日目 晴 良 16:25 発走
12R 4歳以上・2勝クラス/1000万下(定量)(混)(特指) 11頭立 芝 1200m (A)
12.1-10.6-11.0-11.4-11.6-12.3

2021年 2月13日(土) 2回小倉1日目 晴 良 16:01 発走(16:00から変更)
12R 大濠特別
4歳以上・2勝クラス/1000万下(ハンデ)(混) 16頭立 芝 1200m (B)
11.7-10.3-10.8-10.7-11.2-12.3

最後の1Fが急激に失速するレースでした。

特に大濠特別は2着ですが、前5Fが54.7というペースを先行して2着に粘っています。アイビスSDの平均勝ちタイムは0.54.3です。
それをコーナーのあるコースで、(1F残して)54.7秒で走ったと考えるとその価値がわかると思います。
このレースの3着馬も新潟1000mを勝っていることを考えると、芝1200mで超ハイペースを先行して粘った馬は警戒が必要と思われます。


【まとめ】
・芝1000mはちょとしたペースの違いで、大きく着順が変わるので、
 ペースによる有利不利の判断が重要
・脚を溜めるタイプは芝1000mには向かない。
・芝12000mで超ハイペースを先行して粘った馬は要注意



以上を踏まえて今年のアイビスSDの予想を行っていきたいと思います。



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