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第38回根岸S(予想)【▲ー無ー○決着】

前回の記事で紹介したデータに「前後差」の数値を加えたものを改めて紹介します。
「前後差」は「後3FーAve-3F」の数値です。
マイナスが大きいほど、前半と比較して後半が速かったことを示します。
当然、後方待機していた馬の方が数値が低く(マイナスが大きい)なりやすいです。

<2023年>

「前後差」の数値が-1.6の馬が1着で-1.7の馬が2着です。
3着の馬も5-4番手の先行したレースで「前後差」が0.1です。

<2022年>

22年は前回の記事でも説明した通り、ハイペースの最も上りの遅い年で、本来の東京D1400mとは異なるレースラップの年でしたので、若干傾向が異なります。
1着馬は「前後差」が4番手から1.3の馬
2着馬は「前後差」が1番手から0.9の馬
と23年より数値の大きなレース好走馬が1-2着です。
3着は-2.9の馬が入ってます。

<2021年>

2着馬のワンダーリーデルは10人気ですが、「前後差」が-1.6と-1.9を記録していました。
3着のタイムフライヤーも4番手から-1.2を記録しています。
1着のレッドルゼルはこの考え方では微妙で10番手から-0.6の記録があるのみです。

<2020年>

1着馬は芝実績しかなかったので割愛しますが、2着馬と3着馬は「前後差」のマイナスが大きな数値を記録しています。

ここまでの検証でわかると思いますが、東京D1400mはスローの瞬発力戦になりやすいので、前後差のマイナス数値のレースでの実績が必要になります。

<2019年>

19年も上がりが2番目に遅い年で割と失速気味な年になります。
1着のコパノキッキングは、前後差が-1.0と-0.4ですが、D1200mで記録視されたことに留意する必要があります。当たり前ですが距離が短いほどマイナスの大きな数値を記録するのは難しくなります。
この年はデータサンプルが今年と近いグレーの10番手以下の馬が多い年なので、今年の予想の参考になるかもしれません。1-2着の2頭とも5番手以内で速い上りの実績がありました。

マイナス数値の大きなサンライズノヴァが凡走しているのも、前半速くて後半遅いレースラップの影響かもしれません。

<2017年>

1着馬は前後差-1.8記録馬です。
2着馬は大きなマイナス数値はありませんが、恐らく地方レースの出走が多く、中央出走のレース数が少ないからです。G1のフェブラリーSで2回上がり3位以内を記録していることに注目したいですね。

このように、瞬発力を要求されるようなレースでは、脚を溜めて瞬発力を発揮した馬を狙う必要があります。


さて、今年ですが以下のとおりになります。

まず、前後差が大きなマイナス数値を記録したのは2頭
・ピアシック
・アルファマム
の2頭です。
ピアシックは最後方の16番手から追い込んで届かずの6着(0.2秒差)という点と8歳という高齢な点を加味するとあまり評価できません。

アルファマムは霜月Sでも-1.3で1着を記録しています。
なので有力と考えます。

次に上記の表で位置取りが2桁にも関わらず-0.5以上の数値しか出せない馬は消します。瞬発力が足りないという判断です。
残りは以下のとおりです。


残った馬を見ていきます。
■ケンシンコウ
全く人気がありませんが、表の中に3回出てきますし、昨年の根岸Sでは6着(上がり2位)です。400mの壁があり、次走フェブラリーSで速いペース経験を積んだことを考えると全く人気が無いことを加味して押さえたい1頭です。

■タガノビューティー
昨年の根岸Sが評価されて人気を集めていますが、加齢による瞬発力の衰えが気になります。
・武蔵野S 2着 (34.5)ー(36.8)
・かしわ記念 2着 (36.7)ー(37.5)
・コーラルS 1着 (34.4)ー(37.7)
近走の好走は全て前傾ラップのレースで、昨年のレースも平均よりは前後差の大きなレースでした。

ハイペースになれば台頭の余地はあると思いますが、平均ペースだと届かないシーンが十分考えられると思います。

■アームズレイン
2勝Cと3勝Cの圧勝は前傾ラップのレースです。
ハイペース向きだと思います。
通常の根岸Sなら消しです。

■サンライズフレイム
新馬戦以来の前後差は以下のとおりです。

条件クラスを価値あがるののいは前傾ラップで、格上げ初戦のレースを-0.5で勝っているのは評価したいですね。
適性がある可能性があると思います。

■フルム

以下のデータから前傾ラップの方が向いていると思います。


■エクロジャイト
恐らくスローの方がいいんでしょうけど、成長力が足りない気がしますね。


という感じで差しタイプから積極的に買いたいと思える馬は
アルファマム
サンライズフレイム
の2頭です。※人気薄で押さえたい馬はいますけどね。

なので先行タイプで調べてみます。

■アイオライト
3回だけ前後差がマイナスのレースがありますが、全て2着以内なんですよね。これは気になりますね。

■ヘリオス
ハイペース寄りの先行馬って感じです。


■エンペラーワケア
前傾も後傾も対応しているように感じます。
どっち向きかの判断ができないですね。
今回が試金石となりそうです。


以上を踏まえて最終予想は
【予想】
◎ アルファマム
○ サンライズフレイム (3着)
▲ エンペラーワケア (2着)
△ アイオライト
△ ケンシンコウ
× タガノビューティー

×は3連系の紐しか買いません。

これで勝負します。


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