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鳳雛S(求められる適性)

ダービーの分析はオークスの分析をベースに、後日アップする予定です。

ダービーの資金稼ぎで、土曜日の鳳雛Sの的中を目指します。

鳳雛Sは京都D1800mで行われます。
実は京都D1800mは、D1800mとしては珍しい特徴を持っています。
コース断面図を見て欲しいのですが

スタート地点が平坦です。
他の主要競馬場のD1800mは、実はスタート地点が登坂になっています。
なので、前3Fのタイムを比較すると

※ピンク色のコースは登坂スタート
平坦スタートの新潟D1800と京都D1800mが速くなります。
前に中山D1800mのコース解説をして、スタート直後に最も厳しい登坂があり、タイムが遅くなることからスタミナが必要なコースということを紹介しましたが、京都D1800mは、最初の速いスタートダッシュに対応できる能力が必要と言えます。
以下のグラフは中山D1800mで行われる伏竜Sとのレースラップ比較ですが、京都コースが前3Fが速いとともに、上がりも速いことがわかります。
つまりこれは前が残り易いという事です。

最初の速いスタートダッシュで前につけることができれば、最後まで展開面での恩恵を受けやすいという事が言えます。
つまり
① 逃げ馬(あるいはそれに近い位置取りの馬)
② (ペースの速い)短距離からの参戦馬
③ テンが速いレースで好走実績
等のキャリアを持つ馬が好走しやすいのではないかという仮説が成り立ちます。

その意識を持って、過去3年分の鳳雛Sの結果を見直すと

<2023年>
1着エクロジャイト (1勝Cを逃げて1着、前走は東京D1600m)
2着ゼットリアン (1勝CはD1400で1着、前走はD1400のOP出走)
3着ジャスパーバローズ (前走新潟D1800mのわらび賞勝ち)
4>8>10人気決着 馬連4,250円 3連単130,950円

<2022年>
1着ミヤジコクオウ (未勝利を2番手で勝ち、1勝Cの小倉D1700mはハイペースで上がり1位1着)
2着ダイメイコリーダ (1勝Cを逃げて1着)
3着バンクオブクラウズ (未勝利を2番手で1着、前走は京都D1800mを1着)
1>5>8人気決着 馬連3,010円 3連単73,130円

<2021年>
1着マドラスチェック (前走1勝Cを逃げて1着)
2着リワードアンヴァル (前走未勝利戦を逃げて1着)
3着ハヤブサナンデクン (前走1勝Cを3番手から1着、2走前は1勝Cを逃げて3着)
1>3>2人決着 馬連720円 3連単2920円

何となく、仮説に近い実績を持った馬が好走しているように感じます。
また、中山・阪神。中京の遅いスタートのコース実績が当てにならないので、荒れやすいです。
以下は過去レースの配当ですが、8年間で3連複が万馬券が半分の4回あります。3連単の10万馬券以上も2回あります。

それとこのコース特性に関連しそうな興味深いデータを紹介しておきます。
それは好走種牡馬の血統です。

以下が14年以降の種牡馬別成績です。

まず1位にアグネスデジタルというあまりダートの上級クラスでは出てこない種牡馬がいます。芝とダートの1600mG1で1着だった馬ですね。
ミスプロ系の種牡馬です。
それと黄色の種牡馬はサンデー系ですが
・ヴィクトワールピサ(ネオユニヴァース×ミスプロ系
・マンハッタンカフェ(サンデーサイレンス×ミスプロ系
・ディープスカイ(アグネスタキオン×Danzig系(×ミスプロ系))
・ゼンノロブロイ(サンデーサイレンス×ミスプロ系
ゴールドアリュール系のスマートファルコンとゴールドアリュールを除くと、サンデー系の好走馬は何れも母父側にミスプロ系を持っています。

ついでに申し上げると2位のロージズインメイもサンデーサイレンスと同じHalo系の種牡馬で、母父がミスプロ系です。

更に申し上げるとヘニーヒューズもHennessyに母父ミスプロ系です。

モーリス産駒も2頭好走してますが、1頭は母父が「ネオユニヴァース×ミスプロ系」です。

Malibu Moonも母父ミスプロ系です。
シニスターミニスター産駒の好走した1頭も母母父がミスプロ系です。

つまり、ダート戦のテンの速いスピードが要求されるようなレースは母父ミスプロ系が相性が良い可能性があります。

例えば日曜日の京都2R京都D1900mは
1着 サンデー系×ミスプロ系
2着
3着 Bold Ruler系×ミスプロ系
このレースで母父ミスプロ系は2頭だけです。
ちなみに2着の種牡馬はシュヴァルグランで、ハーツクライ×ミスプロ系の種牡馬です。

同じ6Rの
1着 Bold Ruler系×ディープスカイ(母母父ミスプロ系)
2着 Storm Bird系×フジキセキ(サンデーサイレンス×ミスプロ系)
3着 カレンブラックヒル産駒(ダイワメジャー×ミスプロ系)
※このレースはサンデー系×ミスプロ系は2頭いましたが、5着7着でした。
※このレースは差し決着

9R
1着 Storm Bird系×キンカメ系(広義のミスプロ系)
2着 
3着 ビーチパトロール(キングマンボ系×ミスプロ系)

この血統だけで好走馬を絞れるとは言いませんが、少なくとも買おうと思っている馬の2代前までにミスプロ系の血があるかどうかのチェックはした方が良いです。※同じ平坦スタートの新潟D1800mでも関係するかもです。

<参考>
3歳4月5月 未勝利 京都D1800m

下級クラスだと母父Vice Regent系も悪くないです。

以下は出走予定馬の血統にミスプロ系があるかどうかの結果です。

明確に該当するのは3頭だけですね。

現時点で気になるのはコトホドサヨウニです。
福島のD1700mで2番手からレコード勝ち
ネモフィラ賞では2着に負けていますが、これがかなりのハイペース(前3F:35.1)でこれを5-4-4の位置取りです。
逃げて勝ったエートラックスはその後バイオレットS>兵庫CSを連勝した快速馬です。

前走のわらび賞はややスローの上がりの速いレースですが

前3Fは36.7なので、他の競馬場ならハイペースです。
前走わらび賞1着馬は過去に2回出走して2回とも3着ですが10人気と5人気馬でした。ローカルコースと言うことで、人気の盲点になっていますが、京都コースとは好相性です。
血統的にはミスプロ系は含まれていませんが、同じ米国ダート血統のシニスターミニスター産駒ですし、(同じ米国ダート血統)Vice Regent系の血も持っています。戦歴からスピードを持っているのは伺えますし、期待しています。

これから週末まで更にじっくり考えてみたいですね。

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