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第57回日刊スポーツ賞シンザン記念とジュニアC(新馬戦分析)

朝日杯の予想で新馬戦の人気と着順に関係性があることを説明しましたが、1月のマイル戦ならやはり関係性があるんじゃないかと調べてみました。

◆1着馬の新馬戦人気
<シンザン記念>

シンザン記念の1着馬の新馬戦での人気を調べた結果が上の表です。
その結果
① 新馬戦で2番人気以内だった馬は14回/21回と2/3を占めています。
② 新馬戦2番人気以内でシンザン記念を勝った馬は、その後G1で好走
  する馬が多い。
  逆に新馬戦3番人気以下でシンザン記念を勝った馬は、3歳春の重賞
  で好走できない。
実に興味深いですね。ホープフルSでも②と同じような傾向がありました。


<ジュニアC>

こちらは、新馬戦3番人気以内の馬が1着になったのが17回/21回です。

重賞でない分、新馬戦3番人気でも好走できる余地があるんでしょうか。

朝日杯やホープフルS、そして上記2つのレースの新馬戦の人気との関係性を考えると、ある程度信頼できる指標になりそうです。

◆新馬戦の人気別成績
次に1着馬だけでなく、新馬戦の人気ごとの成績を調べてみました。
※集計期間は2001年以降良・稍重

<シンザン記念>

3着以内馬も凡そ2/3は新馬戦で3番人気以内だった馬です。
特に新馬戦で2番人気以内の場合が好成績なので、2番人気以内の馬の当日の人気別成績を見てみると

当日4人気以内だと、ある程度信頼性があり、単勝回収値は100円を超えます。
もう1つ押さえておきたいデータがありまして
この新馬戦2番人気以内の馬のキャリア数別成績を見てみると
当たり前と言えば当たり前ですが

キャリアが4戦以下が好成績で、特にキャリア2戦の馬が優秀です。

これが新馬戦3人気以下の馬になりますと

キャリア5戦目6戦目の馬の激走が目立ちます。
なかなか勝ち上がれなかった馬が、勝ち上がった後に格上挑戦でも激走するパターンです。
16年3着シゲルノコギリザメ(11人) 4戦目未勝利勝ち上がり
10年1着ガルボ(4人) 4戦目未勝利勝ち上がり
後は、前走G1からの降格ローテの馬とか
20年3着 プリンスリターン(5人)
18年3着 カシアス(4人)

ちなみに新馬戦3番人気を除いた、4番人気以下の場合は

馬連を買う場合にはキャリア3戦以下は無視しても構わないのでは?
「新馬戦で4人気以下の馬がシンザン記念で好走するにはキャリア4戦以上必要」と覚えておきたいです。

<ジュニアC>
同様にジュニアCも見てみると

こちらは、新馬戦3番人気の馬が1-2番人気の馬とそん色なく好走しています。
恐らくですが、新馬戦で1-2人気に支持されていたにも関わらず、ジュニアC路線を選択している時点で、エリートコースからは外れた能力不足の馬が混じっているからだと思われます。
もう1つの特徴は2着に、新馬戦で4人気以下だった馬が7回も入っている点ですね。
こちらも新馬戦1-3人気馬の当日の人気別成績を調べると

シンザン記念と同様に、当日4人気以内だとかなり信頼性が高いです。
単勝回収値が100円を超えている点も共通しています。

そして新馬戦1-3人気馬のキャリア数別成績は

あまりキャリア数は関係なさそうです。
そして新馬戦4人気以下馬の場合は

やはりキャリア豊富な方が好走しやすい傾向にあります。

◆今年の状況
<シンザン記念>

登録馬16頭中、10頭が2番人気以内というのはかなり多いと思います。
過去10年では平均6.25頭
過去5年のデータ該当馬の成績はこんな感じです。

それと新馬戦1番人気1着馬の新馬戦の月別にシンザン記念での成績をまとめてみました。

ちょっと意外だったんですが、早めにデビューした馬が好成績です。
好走した馬を調べると、早めにデビューしてゆったりローテで2歳G1向けのステップレースや2歳G1を使われてシンザン記念に出走している馬が多いです。
今年はそのイメージに合う馬はいない気がしますね。
ちょっと難しいレースかも


<ジュニアC>

こちちらは新馬戦1番人気馬で、1頭気になる馬がいますね。
スズハロームですね。
新馬戦は朝日杯で3着に好走したレイベリングを押さえて1番人気に支持されて、次走の未勝利戦が圧巻なのですが、中山芝1600mで1.34.8で0.8秒差の圧勝です。

2歳の12月で中山芝1600m1.35.0以下&後1F:11.9以下で勝った馬は
以下の5頭しかいません。(2010年以降)

3歳1月でも

G1で掲示板内の馬が多数います。
特に後ろから追い上げた馬が好成績のように思えます。
これにスズハロームは該当しています。

期待したいですね。


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