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投資の勉強②PER/PBR/ROE/EPS

こんばんは!投資ゴジラです。
今日は株をやっていると出てくる一見ややこしそうなアルファベットの羅列の意味を解説していきたいと思います。
よく目にする4つに絞って解説していきます。

ある八百屋ゴジラがあるとします。
この企業は以下のような状態です。
発行株数:1000株
純利益 :100万円
株価  :2万円
純資産 :2500万円

この八百屋ゴジラは今1000株発行しています。
1年間の純利益(税金等を引いた後)が100万円です。
1000株発行しているので1株あたりでいうと
純利益÷発行株数
1000000÷1000=1000
1000円の利益が出ている事になります。これがEPS(1株当たり純利益)です。
なので普通に考えると1株1000円で買われる事になります。
もし1株1000円の値になったとすると
1株の値段÷1株の純利益=1となるので
PERは1倍となります。このようにPERは、現在の株価÷EPSで求める事ができます。
実際の株価を見てみると1倍の企業はありません。
例えば八百屋ゴジラは、独自のルートで高品質の製品を格安で仕入れる事ができる見込みであったり、ゴジラの店舗の周りに大規模な住宅街ができて大きく集客が見込める状況であったりなど様々な要因で今後EPSが成長していく事が期待されるとします。
そうすると投資家は実際に利益が増える前から見込みで株を買います。その結果、EPSの何倍もの株価になるというのが通常です。
今回の例でいうと八百屋ゴジラの株価は2万円なのでPERは20倍という事になります。将来的に現在の20倍の成長を見込まれているという事ですね。
このPERが株価を見る時の割高・割安の水準を計る1つの指標となります。
では何倍になると割高といえるのかという事ですが、これは一概には言えません。業種によって様々だからです。
最近流行りのAIや半導体関連銘柄は、利益が出るまでに多額の設備投資費用がいります。ただ利益が出だすと爆発的に伸びていく事が予想される為PERがかなり高くなる傾向にあります。宇宙関連の企業なんかは、赤字でも株価が上がっていくのでPERが計算できない企業なんかもあります(笑)逆に安定した利益を出し今後も大きな振れ幅なく伸びていくような業種はPERが低くなります。
次にPBRについて説明します。八百屋ゴジラの純資産(持っている在庫から店舗や土地などすべてを現金化したとしたもの)は2500万円です。PBRは株価÷1株当たりの純資産額で求めることができます。
八百屋ゴジラの純資産2500万円を発行株数1000株で割ると25000円になります。(1株当たりの純資産=BPS
ですので
20000÷25000=0.8
となりPBRは0.8となります。
PBRは1より上か下かで割高か割安かを判断されます。PBRが1より小さいと割安と判断される事があります。
最後にROEです。
利益÷自己資本✕100 で表されます。
例えばめちゃめちゃ自己資本が高い(資産が大きいと考えてもOK)企業と低い企業の利益が同じだとすると、どちらの企業の方が効率よく利益を出していると考えられるでしょうか?当然自己資本が低い企業ですよね。
このように、自己資本の何%の利益を上げられているかを数値化したものがROEとなります。
これらの様々な指標を用いてその企業の株価が割高なのか適正なのか割安なのかを判断していくという事です。

ちなみにこれらの指標は指数にも用いられます。
現在の日経平均で見てみたいと思います。

歴史的に日経平均のPERを見てみると17倍を越えると割高水準と判断され売られる事が多くなります。逆に11倍付近では割安水準となり買われる傾向にあります。大体11倍〜17倍の間に収まっているという事です。
ちなみに直近、日経平均が4万円を超えた時のPERは約17倍となっています。バブルの崩壊の時のPERは約50倍だったので、ほぼ同じような日経平均の値段になっていたとしても、日本企業の成長(EPSの増加)により今の価格がそれほど割高な水準になっていないという事が分かります。
上の表を見ると現在のEPSで計算するとPER17倍は38,783円となります。日経平均の過去の水準から考えると17倍を超えると割高水準という事から今のEPSの値で4万円台に復帰する事は難しい、もしくは復帰してもその後ほどなく下落してしまう確率が高いといえます。
明日からまた企業の決算が続々と発表されてきます。その中で日経平均採用銘柄のEPSがどれほど押し上げられるかが、今後の日経平均の上昇を占う上で非常に重要になってくると考えられます。
以上株関係で出てくる用語の解説でした!
また明日から一週間が始まりますが頑張りましょう!

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