ガーリック

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平凡な日常を鮮やかにする現代思想

日常生活にちょっと役立ちそうな、現代思想についての解説をしてみようと思います。 初回は「ポスト構造主義」です。 まず、この主義主張をあえて一言で言い表すとしたら 「人間万事塞翁が馬」 と言えるのではないかと個人的に考えています。 意味 【一見、不運に思えたことが幸運につながったり、その逆だったりすることのたとえ。 幸運か不運かは容易に判断しがたい】 早速解説に移りますが、まずポスト構造主義を理解するのに前提として抑えなければいけない考え方として、二項対立というものがあり

    • 青春の終わり

      利己的でいると深い喪失を抱えて永遠に漂わなければならない そしてどんなに助けを求めても誰も答えをくれない いずれ俺は、自分を殺すしか無くなる 自己の境界線を拡張し曖昧にし 利他的になることでこの喪失はただの窪みになる 人間の深みに変わる ここに明確なラインがある 青春の燈が消える瞬間が

      • 不可逆性

        タバコに火をつける エントロピーの増大がこの世の理であるように 1人の女性に出会い、好きになり、 そして忘れていく それは、決して抗うことができない 彼女の笑顔は煙となり吐き出される 必然性をもって タバコの火も終わりに近づく

        • 甘い香り

          ある女性を思い浮かべると鼻の奥に甘い感覚が広がる 彼女のぼやけた輪郭が溶け出すようにじんわりと それは匂いでも味でもない しかし脳は確かに甘さを知覚している 雲の流れに合わせて、甘味が増していく 音楽のリズムに合わせて、少し酸味が加わる しばらく味わうとコーヒーとタバコが欲しくなる こんなケーキをいつか作ってみたい

        平凡な日常を鮮やかにする現代思想

          内藤礼 「母型」 

          細かなざらつきをもつコンクリートの上にポヨンと浮き出る滴 つーーと移動する水と共に変化する時間の流れ 流れ込む風と日差しにたなびく糸が生む微かな緊張 ひんやりとした空気にほのかな温もり 閉ざされた空間に響くのはどこかでなっているチャイムの音

          内藤礼 「母型」 

          脱 努力

          最近、全く研究に身が入らない。 研究室でpcを眺めながらあーでもないこーでもないと、研究に没頭できない現状を打破するためにいろいろ考えているのだが、ようやくひとつの結論のようなものにたどり着いた気がするので、ここにメモしておこうと思う。 そもそもどうして研究が進まないのか、おそらくその大きな要因は、自分の中の人生観がここ最近大きく変化してきているからだと思う。 これまでの自分は、多少嫌なことであっても周りに比べれば辛抱強く頑張ってきた方だと思う。 だからこそ好きでもない勉強