[ツアナス×ツアナス]コロナ禍の添乗やってきたぜご報告編
最終更新:2021.12.3
→実際のコロナ禍添乗についてコメント
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と言うわけで
お互いクッソ忙しくツアツアやる間もないのですが、コロナ禍添乗ってば各種対策団体差ありすぎて苦労多くないすか?
この期に及んで、個人情報だからってなんも情報もくれない団体。えーどうしろと!は?持病のコントロール不良で最近搬送されたレベルの子の情報一切教えてくれないの?何かあったら?などなど、信じられないことも。
「看護師さんは、なんかあった時に対応すればいいから付いてきてくれるだけでいいんです。」と栞すらくれない旅行会社もありました。
とはいえ、最低限2回/日全員検温・不織布マスク着用と手指消毒徹底・対象不良者の参加制限などはコロナ前より徹底しているし、具合悪くなると離脱を恐れてか?体調悪くなる子、少なめ(個人の感想です)。
そんなこんなで
2021年11月現在、落ち着いてはいるものの
コロナ禍での添乗を経験してみて、情報共有しておきたい事項も多々ありまして。
前述したトンデモ団体もありつつ
一方で事前の情報確認・打ち合わせで、とても緻密に対応してくださった団体さんも多く、ツアナスとして勉強になり今後の添乗にも役立てそうでした。
ユメちゃんとシェアしつつ、こちらでも可能な限り公開。
こちらに気をつけながら、
紐解いていきたいと思います。
ちなみに、学校さんにここまで細かく求めていると言う事ではなく、あくまでツアナスが業務をする上の視点として、参考にするための情報共有noteですので、どうか異業種の方が拡大解釈されませんように。
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【参考】教育旅行の規定など
文科省マニュアル
学校における新型コロナウイルス感染症 に関する衛生管理マニュアル ~「学校の新しい生活様式」~ (2021.11.22 Ver.7)
修学旅行については59p
日本旅行業協会マニュアル
旅行関連業における 新型コロナウイルス対応ガイドラインに基づく 国内修学旅行の手引き(第4版) 2021 年1月29日
スミレの2021秋〜添乗状況
10月はびっしりホテル
11月は治験入れつつまぁまぁ
12月は中盤まで修学旅行、1週間思いっきり休んで年末から療養ホテルというシフトでした。
1 旅行中の健康管理
体調チェック実施期間
日本旅行業協会のガイドラインによると
旅行前の期間の指定はなし。
旅行後は2週間目安と明記
実際は、旅行前1週間・旅行後2週間で行なっている学校が多かったです。まぁ妥当ですよね。旅行前の体調チェックシートを看護師がチェックするという儀式はなく(いらない)、あくまで旅行中の管理でしたね。
旅行前チェックは、その結果で当日欠席になってしまう子もチラホラ。あとは、身体面ではなくメンタル面で欠席する子も一定数いるというのは、コロナ前と同様。
チェック回数
こちらも、ガイドライン通りで朝・夕の2回ですね。
1回だけの学校はありませんでした。朝はまだしも、夜は状況によっては普段より上昇してしまうので、測定のタイミングは考えてもらいたかったな案件チラホラ。
日中アクティビティで過活動→宿舎帰着→すぐ測定で微妙なラインとか。
あるいは
宿舎帰着
↓
夕食でフードファイターの如く何杯も食う
↓
なんか身体熱くて測る
↓
37.4度「かぁーんごぉーしサァーン!」
随伴症状もなく、めっちゃ元気そうだし。
食休みしてからもう一回測りましょうと言っても、微妙に熱あるから保健室隔離を!と指示されたり。その後、解熱しても「いや、念の為ひと晩隔離で。」となったり。
平熱や全身状態を加味しつつも、37.5度以下で大騒ぎはしたくない私ですが、やっぱどこの学校行っても36.8度くらいから微妙な空気になり、37度台突入でこの世の終わり的な雰囲気になったりが多かったです。
いやいや、あんだけ枕投げ戦争した後に測りゃ私でも上がるわとドライに返していましたけれどね。
他ツアナスの団体だと
37.1度、随伴症状なしで看護師助言もガン無視で強制送還という事例もあったそう。
確認方法
担任あるいは保健担当教員確認でした。
その後、心配な子が看護師チェックに入るという感じ。それでよし。
とはいえ、コロナ禍という緊張感があってか例年に比べて発熱・体調不良者は少なかったですね。具合悪くなったら強制送還されるから、隠していた可能性もあるけれど、そこまでカバーできんわ。
自己申告と、側から見た様子を信じるしかない。
チェック書式・方法
紙に書いて提出が9割以上。
アプリを活用している学校もありました。
各自スマホで入力。書式は、体温のみが多く。あとは何かあったら適宜症状書くとか。
コロナ症状に準じて、呼吸器症状の有無や嗅覚味覚チェックなど細かくチェックする学校も1校だけありました。
2 児童・生徒対応
基本対応
9割は、担任または保健担当教員を介して対応でした。
1校だけ、ツアーデスクにデカデカと看護師部屋が表記されて“24時間直接凸OK“という学校も。とはいえ、原則22時の消灯後は看護師は緊急時しか対応しませんと、学校サイドから通知されていたので、ほぼ来ませんでした。
これは助かるので全国ルールにしてほしい。
わしらはコンビニじゃねえ。
学校基準
フローなど、受診基準を設けてオープンにしていた学校は2つだけでしたね。幸い、フローがあった学校のみ発熱・離脱者が出たためスムーズでしたが、そうでない学校だと…。
コロナ禍だから、言わずとも流石にきちんとしているだろうという幻想は捨てて、事前打ち合わせ電話で、その旨を確認した方が安心と実感しました。
メンタル
逆に、個人情報だからと伏せられるパターンはコロナ以前から変わらずですね。こちらとしても、全てオープンにしてくれとは思わないけれど、保健室を普段からよく利用する生徒は、教えてもらえると受け入れや、予防的な介入もスムーズかなと思います。メンタルとは違うけれど、中高生に多い起立性調節障害(OD)の子も無理させたくないし、知っておきたい。
10年この業界にいて、実感しています。
別に、公立批判とかそんなんじゃなので曲解・攻撃やめてくれ。
3 アレルギー対応
該当生徒
原則、どこの団体でも提示してもらえました。
しかし、個人情報だからと、アレルギー保持者・内容・薬の有無など全く教えてもらえない学校も。アナフィラキシー既往やエピペン所持している子くらいは教えてくれと思いました。
例として、アレルギー対応生徒の提供資料は
学校または旅行会社が準備してくれまして。
①メニュー成分表・変更内容
→通常メニューはこういう成分で、これがこれに変更になっているよとか
各食ごとに記載してある
②学校生活管理指導表アレルギー用
→これまで添付してくれる学校は、稀かもです。
ツアー資料にまで添付して下さるのはありがたいけれど、ゴリゴリの個人情報すぎて管理にドキドキするので、個人的には①さえあればいいと思っています。
この前12人分のこれ預かって緊張したわ。
参考
除去食チェック
添乗員さん(プロ添さん)・ホテルまたはレストラン担当者との2者確認。
ツアーナース業の原則ですが、団体から特別な要望などイレギュラーがない限り、ナースが除去食チェックに関わることはないです。
稀に、首都圏小学生の添乗で教員から求められることはありますが。
ツアナス10年やっててこんなの初めて !な、えらい特殊なケースでした。仲間内で、この自治体・エージェントには気をつけろ!何も資料くれないぞ!と共有しました。
4 記録・報告
報告
軽い症状、経過観察の場合
・生徒が事前に担任相談→看護対応→結果を、生徒が自分で担任報告
保健室休養が必要な場合
看護師が報告する前に、そもそもそんな状態なので担任付き添いまたは、後から担任が来てくれる。
てな感じですかね。特に、報告に関して困ったことはなかったですし、全般的にスムーズな業務でした。
記録
原則、会社書式でした。2校だけかしら、学校書式指定だったの。会社によって、書式様々でして。全部紹介したいところですが、流石に許可もとっていない内部情報なので自重。かなりのイレギュラーですが、我ながらツアナス界のお局かよと思う行動にでた団体もありました。
ツアー歴15年の大ベテランが作成した書式から、その方引退に伴い改編されてしまい。流石に、書式は公開できないのですがほんとマジで分かりにくい不要な欄だらけのクソ書式で。
その後も、この会社の案件に関しては
公式の書式ガン無視で、明瞭だった旧書式で提出しています。普通の会社なら1発で出禁なので絶対に真似をしないでくださいね。
だってほんと、会社書式が酷すぎて…。見ただけで脳がバグる謎書式。
先輩2人と共に抗議したら
数ヶ月後の会社お便りに‘現状、3人からしかクレームが来ていないのでこのままの書式を続けます‘と一蹴の掲載が。いや、みんなわざわざ抗議していないだけで、アンケートとったらクレームだらけになるわボケが!と舌打ちが止まりませんでした。
個人的に好きな書式は
R腕社のかなー。看護記録って、己の身を守る大事な証拠でもあるので。特に、業務委託でツアー受ける身として。クソ書式指定されて、ザルな記録残したくねーわ。
5 救急バッグ
6 受診の手順・注意事項
7 健康調査票
大枠はこんな。
ここまで細かく事前に情報を提供してくれる団体は、レアかと思いますが、逆にこの項目押さえておけば、そこそこイケるんじゃないか?と思います。
今後、添乗合間に
ひとつひとつの項目についての解説と参考リンク、私らの漫談については随時更新していきます。