ぷーハジメ:簿記を始めて1日は24時間と知る。後編、時間をツクル。
わたしには9時間の「じぶん時間」にもかかわらず、5時間をスマホに使っていることが判明しました。由々しき事態です。
溶けてる時間:5年/一生
ところで遅ればせながら『スマホ脳』を読みました。そこには現代人は一生のうち5年分の時間をSNSを見るのに使うというようなことがありました。長いのはわかるけど、5年とは具体的に何を意味するのでしょう。
例えば、生まれて5歳になるころには、日本語を話していました。中学・高校で英語を覚えました。大学4年間でフランス語を身につけました。するとどうやら5年くらいで一言語が習得できるようです。一言語の取得チャンスをスマホに取られてしまうのは残念なことです。
あるいは、我が家のお犬様は14歳です。5年後には19歳。果たしてその時きみはわたしの隣にいてくれるかしら。と思ったらうっかり泣けました。いつでもわたしの側にくっついているお犬様との時間を、5年間もスマホに取られるのは大変愚かなことです。
ところで、わたしの両親は70歳を超えました。とりわけ母を、わたしはそこいらじゅう連れ回していますが、5年後には一緒にできないことが出てくるかもしれません。スマホを見ていたことでできないことがあったら、一生後悔しそうです。
「進んでいく時間」で考えるよりも、「残っている時間」で5年という数字を考えると、なくすものが何なのかがより鮮明にわかるようでした。
スマホ時間=ご褒美時間?
「5年」のイメージが少し具体的になると、スマホに1日5時間も使うのはいよいよもったいないと思ったので、わたしはスマホ断ちを決断。使う時間を決めてそれ以外の時間、スマホは箱に閉まっておくことにしました。
すると、意外と目に入らなければ気にならないもので、翌週の1日平均スクリーンタイムは1,5時間!とはいえメールチェックのため1日に何回かはスマホをチェック。その度に「長時間使わなかったからご褒美に」とSNSを見ていました。そこでハタと思ったのです。
スマホ時間はゴホウビかしら?
頑張ったからおいしいもの食べよう。頑張ったから欲しかった服を買おう。など、ご褒美ってうれしいもののはず。一方SNSを見た後の自分を思い起こしてみると、いつもそこはかとない虚しさがあります。あぁ、こんなに時間使っちゃった。。。と。
デキタ時間:ツクル側へゆく
せっかくご褒美にするなら、じぶんが喜ぶことをしよう。と、答えはわかったのに長い年月スマホに時間を委ねてきたからか、なんとSNSを「見る」以外でしたいことが思いつきませんでした。わたしすごくスマホ漬けになってるんだな、とやや愕然。
絵を描く?文章を書く?色々考えた結果、SNSを「見る」のではなく「投稿する」ことにしました。結局スマホじゃないかと言われたらそれまでなのですが、受身的に使うのではなく能動的に使うならそれは有益に感じたのです。「トマトが育ちました」「今日の落書き」「お犬様の昼下がり」などなど。今日の写真に一言添えて、1日1枚。投稿したらスマホは箱にしまう。
職場で広報を担当していた時、ポスターを作ったり、ブログを書いたり、動画を作るのが楽しかった。そうそう、わたし何かをつくるのがすきなんだ。
簿記に1時間、犬との時間に1時間、今日の1枚を探して1時間・・・、1日はどう使っても24時間。せっかくなら、何かを「つくる」1日にしよう。
そうして過ごした5年間を振り返れば、そこには溶けて消えた時間ではなくて、何かしらの道が残っていたらいいなと思います。
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