韓国ソウルの観光地には、ごみ箱はあるのか?日本はどうしたらいいのか?
こちらのnoteでは、韓国ソウルの主要な観光スポットの、ごみ箱事情について発信します!
その理由は、もちろん、韓国の観光地の状況を見ながら、日本の観光地のゴミ箱の行方を考えたいからです!
よく聞くし、自分自身もよく感じること。
それは、「日本はゴミ箱が少ない!!」ということ。
特に観光スポットですよ、、、
ソフトクリームやジュース、たこ焼きなど食べ歩く商品が売っている、商店街のような通りは、特にゴミ箱がないように感じます。
それに、、たまにゴミ箱を見つけても、ゴミで溢れかえっていて、
ここに捨てるわけにはいから、結局私はごみを持って帰っています。
(あ、じつはシリコン素材のマイゴミ袋を持ち歩いてます、めっちゃ最先端じゃない?☚笑 )
韓国の話に入る前に、なぜ日本にはゴミ箱が少ないか知っていますか?
大きな理由の一つは、たくさんのごみ箱が撤去されてきたからです。
ゴミ回収が間に合わず溢れて、そこにカラスなどが集まり、住民から苦情が来て、ごみ箱自体が撤去される。
だって、一昔前まではコンビニにも必ずあったのに、今はないですよね。
もうごみが集まりすぎてしまって、採算が合わないわけですよ!
コンビニ同様、行政も、「置かない」選択をすれば、ごみ回収の業務もなくなるし、ごみがあふれている苦情対策もしなくていいので、なるべく撤去したいんですよね。
なので今どういうことが起きているかというと、
「ゴミ箱があるといいよね」という善意の声の下、ごみ箱設置が行われるが、「ごみがあふれている」の声や実際に集まりすぎるごみのコストに圧迫され、撤去されているという感じです。
よくテロ対策とか言われますが、あれは違いますよ。
もっと治安の悪い国でもゴミ箱たくさん置いてある国たくさんありますから。
日本の治安でゴミ箱設置ができなかったら、どこの国に設置できるんですかっていう話ですよね。
それともう一つ、よく聞く話として、インバウンドが盛り上がっている中、
「外国人旅行者は日本のゴミ箱の少なさに困ってる」という声!
これですね、うちは現場でよくヒアリングをするのですが、実際にゴミ箱が少ないことに怒っている旅行者もいます。
ですが、その意見だけじゃないんです。
じつは外国人旅行者の中には、ゴミ箱が少ないことを、「ポジティブ」にとらえている人が一定数いるんですよ!
これはびっくりじゃないですか?
「日本はゴミ箱が少ないよね!すごく地球にいいと思う。捨てれないから、ゴミを減らすことにつながるよね!」
こんな声や、
「ごみを持って帰ろうと思って、日本に来たらゴミ袋を持ち歩いているわ。母国ではゴミ箱がたくさんあるけど、そこにも捨てない人だらけだから、大事なのはごみ箱があるかどうかではないよ」
こんな声。
すべて実際に私がインタビューしたときの話です。
他にも
「ごみ箱はないけど、道がこんなにきれいなのに驚いた。自分の国はたくさんゴミ箱があるのにもっと汚い。持って帰るのが大事なんだね」
こんな声も高い頻度でよく聞きます。
外から見れば、ゴミ箱が少ないことも文化なのかもしれません。
では、他国のゴミ箱事情はどうなのでしょうか。
お隣の国韓国も、ゴミ箱が少ないと言われる国です。
なにか、日本が観光立国を目指す中で参考になることがあるのではないか、見てきました!
①地下鉄のゴミ箱
まずは移動のかなめ、地下鉄です!
地下鉄のホームは、いたるところにこの青いゴミ箱がありました!
こんな感じで、一つだけのものもあれば、
こんな感じで二つ並んで、分別もあったり。
(覗いてみると、ほとんど分別されていない??)
こんな感じで中央に液体をいれることができるゴミ箱もありました!
それと、ゴミ箱の上に注意書きがありますね。
全部韓国語のみ!
ちなみに韓国は日本に比べて多言語対応はあまりされていなかったです。
グーグル翻訳のレンズを使ってみました。
こんなことが書いてありました!
家庭ごみを捨てるというのは、日本だけじゃなくて韓国でもあるんですね!
ひとつすごく気になったのが、韓国のいろんな地下鉄の駅に行ってゴミ箱を見ていたのですが、このサイズのゴミ箱であふれているものに一つも会いませんでした。
日本だったら、駅のゴミ箱ってもっと大きいですよね!それにけっこう都内だとゴミで埋まっていませんか?
地下鉄の中で飲食が禁止だったり、改札内に自販機など買い物できる場所がないのも関係しているかもしれません。
②南大門など食べ歩き屋台がある市場スポット
南大門に行ったことがない方、台湾とかベトナムの夜市をイメージしていただいたら大体あっていると思います。
写真の感じで、いっぱい店が出ていて、食べ物や安価な雑貨がたくさん売っている場所です。
ちなみに私は、チジミを食べたり、
端っこにある、なぜかここだけ並んでいる、店がありまして、私も並んでちゃっかり「ホットク」いただきました。
あ、すみません、グルメを伝えたいnoteではなかったですよね。
ただ雰囲気はわかっていただけたと思います。
こういう場所ですが、じつは、通りの中でほぼゴミ箱を見つけられませんでした。
このホットクを買った人たちは、近くで同じようにティッシュにくるんだホットクを食べているわけです。
しかし、このティッシュはどこへ…?
日本と違うこと、それは清掃員さんの数かもしれません。
このまだ日が明るくて、ゴミが出る本番タイムより、だいぶ早い時間なのに、3人の清掃員に会いました。
それに駅の近くにこのようなゴミ袋が大量にありました!
じつはさっきの食べ歩きの物がたくさん売っている通り、思ったよりきれいなんです。ごみもそんなに落ちていないんです。
それはもしかしたら、清掃してくださる方が拾ってくださっているのではないでしょうか。
③伝統的な街並みのすぐ近くの通り
チャンドックンというすばらしい王宮の近くに、女子が大好きな通りがあるんです。
かわいい雑貨やおしゃれなカフェが並ぶ場所です。
表参道みたいな感じ?日本にもたくさんありますよね!
そりゃもちろん、そういうところでは、
日本だったらお洒落なプラスチックカップに入ったコーヒーが売ってて、それを買って飲みながら歩くみたいな、そんなことを考えるのですが、
見てください。
そういう持ち帰れるものが、あんまり売ってないんですよね。
これも、カウンターで食べる感じですし、それにコーヒーもスタンドだけではなく、カフェの中で飲むという感じでした!
ちなみに私も、アメリカーノとケーキを食べちゃいました(笑)
そとで飲みながら歩く文化が、そこまで韓国にはないのでしょうか…?
ちなみにこの通りに、公共のゴミ箱はありませんでした。
しかしポイ捨ても見つけませんでした。
ま、ごみになるもの、売ってないですしね。
④観光スポット「チャンドックン」
先にとなりの通りに行ってしまいましたが、超メジャー観光スポット「チャンドックン」。
こちらの中のゴミ箱事情についてもレポートします。
こんな感じで、トイレの近くなどにありました。
日本とけっこう似てますよね!
違うのは、液体入れがあるところですかね。
日本にも液体用ゴミ箱ってありますか?
韓国にたくさんあるので、それはちょっとびっくりしました。
⑤明洞の大通り
次は夜の明洞です。
こんな感じ!といいたいところなのですが、メインの通り人が多すぎて写真を撮るのを忘れていました。
多分ネットで明洞と調べていただくと出てくると思います。
食べ歩きの屋台が並ぶ場所があります。
しかし!!ゴミ箱は見つけられませんでした。
ですが、清掃員さんは見つけました!
けっこういらっしゃいますね!がんばっていらっしゃいます。
では、街がきれいかというと、、、、
明洞を見終わった後の、帰り道に撮った写真です。
うーん、ごみが大変なことになっている!!!
やっぱり、あれだけ屋台が並んでいたら、ごみの量もはんぱじゃありません。
ちなみに、次の日の朝の明洞。
日中でもゴミがたくさんでした。
入らないごみを、ゴミ箱の上におく習慣は日本と変わらないようですね。
⑥若者で賑わう江南の夜
ここには大きな川が流れているんですね。
その川辺に人が集まって、歌うたってる人がいたり、お酒飲んだり、若者がみんなでワイワイするような場所です。
下の写真、みてください!すごい大きなゴミ箱!
何か特別な日というわけでは全くないのですが、こんな感じで、若者がくりだす夜の街にはこのようなゴミ箱があることがわかりました。
それでも汚いですね!足りていない感じですし、そこらへんに捨ててあるのもたくさん見ました。
おまけ:現代百貨店の中
江南の若者が集まる川辺の近くに、百貨店があります。
そこのゴミの仕組みがすごく好きだったので、共有します!
これ見て下さい。けっこうよくないですか?
若者が来るお店にはほぼほぼ全てこのようなゴミ置き場がありました。
この日本でも問題になるプラスチックコップに入ってる飲み物。
ここではこんな感じで回収しているみたいです。
店側としては負担があると思いますが、客としては片手に水滴がこぼれるカップをもってたら集中して服選び出来ないので、嬉しいですよね。
同じフロアでは全店舗で導入するとかすれば、そんなに苦ではないのではと思います。
韓国ごみ箱情報を踏まえて
いかがでしたか。
簡単にですが、韓国のごみ箱事情をまとめたみました。
ごみ箱の量については、体感としては、日本よりは多いが、ヨーロッパよりは少ないのかなと感じます。
ヨーロッパ、特にフランスなどは、どこの道にいても大体2つくらいのゴミ箱が視野に入るくらい至る所にゴミ箱があったように思います。
ゴミの放置量は、日本と同じか、エリアによっては少し多いくらいかなと感じました。
私がまとめていて感じたことは、2つです。
ひとつめは、清掃員さんを日本の観光地もしっかり雇うべきではないかということと、もうひとつは食べ歩かないスタイルを検討すべきということです。
やっぱり一番の違いは、清掃員がけっこういることだと思います。
ゴミが出やすいスポットには必ずといっていいほど清掃員がいて、頑張ってゴミを掃いていました。
日本に大事なのは、ごみ箱設置ではなくて、この清掃員制度の導入の方ではないかと感じます。
それと「韓国はカフェ文化」というだけあって、いたるところにおしゃれなカフェがあり、多くの人がカフェでゆったりしていました。
最近、京都の錦市場商店街の組合が、各店舗に対し、食べ歩きではなく中でイートインできるスペースを用意するようにお願いして回った結果、少しずつ食べ歩きから、イートインを利用して食べ終わって歩いてイートインを利用するという感じに変わってきていますが、その方向性なのではないかと感じました。
「ごみになるものを持ち歩かせる」これをそもそもなくす仕組みづくりが大事だと思います。
海外と比較すると、日本の状況を比較してみていくことができるだけでなく、旅行者として客観的な感想を持つこともできるので、とても学びになりますね!
以上です!
もし質問ある方いらっしゃいましたら、コメントください~
ではまた次回、別の国のゴミ事情をレポートしたいと思います!
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