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試験勉強の寄り道 「クール・ジャパン!? 外国人が見たニッポン」を読んでみた

「クール・ジャパン!? 」を読んでみた

「クール・ジャパン!? 外国人が見たニッポン」を読んでみました(正確にはAudibleで聞いてみました、ですが以下略)。

クール・ジャパンというTV番組については、以前記事で書いています。番組との再会を機に本も読んでみました。

ざっくり言うと、番組の放送開始が約20年前、この本の出版が約10年前。そんなに長寿番組だったなんて、と驚きました。

番組の司会を続けておられる鴻上尚史さんが(番組に限らず)外国人との交流のご経験等から書かれた本です。非常に読みやすく、文章はエッセイに近いでしょうか。

「このテーマの回見たなぁ」などと、かつての番組視聴者には懐しく感じるものばかり。同時に、外国人出演者も今なら違うコメントするかも?と思うものもありました。10年という時は確かに流れています。

とは言え、今読んでも十分示唆にむ内容でした。単純に番組ファンの方にはきっと楽しく読める本だと思います。

その話ならとっくに知ってる、ではなく、今の時代になって変わったもの、変わらないものが何かを考えながら読むのも気づきがあって良いかと思いました。

また、本書では軽く述べるに留められていますが、「世間」と「社会」という距離感の異なる集団内の規範の話や心理学的な東西文化比較は、興味ある方には掘ったら深い沼だと思います(ので、ここではこれまで)。

ちなみに、最近番組から覚えた単語は「aquaculture(養殖)」と「Japandi」でした。
Japandiはインテリアスタイルの一種です。自分は好きなテイスト。

通訳ガイドはサービス業

さて、話を戻します。本書の最初の方で、非常に重要なことを述べておられるなと感じました。

“日本人が考えるクール・ジャパンと、外国人が考えるクール・ジャパンは、違うんじゃないかと思うようになりました”

出典:同上(2015)

通訳案内士(やその周辺業界)の視点に引き直すなら、インバウンドもアウトバウンドも、顧客視点が重要なのだとハッとしました。

個人の事情ですが、本業とは完全に切り離して試験対策に取り組み、歴史だ地理だ観光地だ文化だと、自分の意識が「発信側」「内部目線」、要は日本側にばかり向いていたことに気づきました。

勿論、この本は外貨獲得ビジネスのための比較文化の本ではありませんし、その視点で読むような本でもないので、あくまでただの自戒です(笑)

試験に受かるのか、通訳ガイドで稼いでいくことになるのか今はまだわかりませんが、仕事として当たり前のことをきちんと心に留めておこうと思ったのでした。

クールジャパン戦略のいま

ところで、本書で触れられている当時の官(民)製クールジャパン戦略の今は…?

と、検索したらこんな感じになっていました。
大丈夫なんでしょうか…

しかし、こうして考えてみるとこの10年、やはりコンテンツビジネスのグローバルプラットフォーマーの登場はゲームチェンジャーでしたね。
日本のアニメ関連産業にも相当な追い風となって今があるのだなぁとしみじみ思いました。

経済効果目的以外にも、世界に親しみを持ってもらえる国になる施策が進むことを祈ります。

以上、今回は雑感だけですが終わります。

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