暇空氏・堀口騒動、神原弁護士の戦略について個人考察

さて、既に周知と思うが本件において神原元弁護士が堀口氏側弁護士として参戦したのでその周辺を考察していく。

勝利条件

さて前にも述べたが「勝利条件は各々に設定され、他方の勝利条件ともう片方の敗北条件は必ずしも同じではない」であり、神原弁護士にも勝利条件は存在する。本来依頼主と弁護士の勝利条件は同じはずであるが、しかし神原弁護士は今回の裁判は戦術レベルであって戦略では本質的にはない。
結論から言うと神原弁護士の戦略は「本訴訟に勝利し、自身の正当性を最大限に主張して世論を獲得して、じ後の行動に資する」である。

考 察

まず本訴訟においては、暇空氏の要求は棄却される可能性は高い。というのも暇空氏の「最高裁までやる」との宣言を達成するためには地方裁判所からスタートしなければならない。
(簡易裁判所だと上告しても高等裁判所までになるので)
このため訴訟金額を140万円以上に設定しなければならないが、単純に言って名誉棄損・侮辱等の裁判で140万の損害賠償が認められるとなると、堀口氏の広報力がマスコミ、せめて週刊誌程度はないとそこまでいくことはない。

仮に次のような結果になったとしよう

原審(地裁):堀口氏勝訴
控訴(高裁):暇空氏勝訴
上告(最高裁):上告棄却

普通に考えれば、これは暇空氏勝訴で確定、となるが、実際には堀口側にとっては勝利になる。

さて、読者の皆さんはここで「いやいや、何を言っているのか」と思うだろう。だがそれは、あくまである程度事件を追っている人物の感想であって

何も知らない一般人には見えている情報が全てである。


まず高裁と上告の結果は報道されない。地裁の結果だけがマスコミによって報道されるからである。

そして報道する際は
「名誉棄損関連の裁判」であること
「堀口氏が勝利(または暇空氏が敗北)」したこと
「暇空氏が堀口氏に行ってきたこと」
の3点のみである。

なお上記3点は嘘ではないため、直接的に否定することが出来ない。確かに世の中にはメディアの言うことを鵜呑みにせず真実を探ろうという人物はいるが圧倒的に少数派である。そして情報戦というのは「作戦間」有効であればそれはいいのである。単純明快な理論である、どんな極秘作戦であろうと、作戦が成功し、勝利を収めた後であればバレたところで大した問題ではない。

似た作戦としては、現在進行形のロシア・ウクライナ戦争において、開戦当初は極めて大量のロシア擁護(またはウクライナ批判)のツイートが大量に流れていたと思うが、これらのアカウントは概ね2015年(第2次は2018年)に作成されている。理由は法律戦を展開し、作戦部隊設立が2015年夏ごろであるからである。この部隊は情報を集める情報部隊ではなく、率先的にTwitter、Facebook、テレグラム等で情報を発信する部隊で、その数は少なくとも2500人程度と言われている。ちなみに日本用の動員数はかなり多いとされている。(300人ぐらい?)

※ちなみに特徴としては「アイコンは日の丸や日本の文化に関するもの」
「説明欄にも趣味にポケモンやウマ娘等の人気コンテンツをなべて純日本人を装うが普段のツイートにそれらがない」

もともとロシアの作戦上、数週間以内に戦争を終える予定であったのでその間はとにかく活発であり、現に当初Twitter上ではウクライナ批判が大半であった。このため一般人からは、その姿勢を決めるのに躊躇して様子見をした人も多いだろう。実際にその間に決着をつけるつもりだったのだからそれで問題ない。

これに対し、ウクライナは通常求められる戦争法規以上の人道性をアピールし、軍事的にはアメリカやイギリスの指示を取り付け、ロシアの企図の破砕に成功した。このことから相手の情報戦に対応するには自らの正当性を主張せねばならず「裁判では必ず勝つ」と後手に回ることは悪手である。特に暇空氏の場合、通常以上の正当性の主張と、世論への広報能力に脆弱性を抱えているため早急の対策が必要である。

不慣れな戦場

さて、多くの人が堀口サイドの動きが良くわからない、意味が分からないと言ってる人がいるが、あれは実は普通である。もっとも国賠責訴訟でなく、こんな回りくどい戦いを一般人同士の訴訟で展開されることは私も見たことはない。
暇空氏の弁護団に経験者がいれば問題がないだろうが、いなければ次の一手が予想できずに後手に回ることになるだろう。
繰り返しになるが、「裁判になれば勝つ」という気構えでは敗北する。

対策

この手で使える戦術といえば、やはり遭遇戦の要訣かな?野外令は見れないと思うので作戦要務令の方で問題ない。あとは広報力。これをどう解決するかで今後の趨勢がだいぶ変わってくるだろう。

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