見出し画像

男性占い師のアンケートから見る転移のお話

こんにちは。占い師の日の宮燈子です。何気にさりげなく苗字を付けました。

さて、Twitterで「お客様を食ってはいけない」と言われたという男性占い師の呟きと男性占い師はモテるという呟きをみて、ちょっとアンケートをとってみたのです。果たして男性占い師はモテるのか?私的にはそうは見えないので。。(ごめん)結果は。。

例の如く貼り付けがうまくできないので数字で表します。

男性占い師にお聞きします。モテますか?転移に関係するので聞きたいです。
モテる。告白された
14.7%
お客様と交際したことがある
2.9%
お客様と寝たことがある(交際なし)
17.6%
モテた試しがない
64.7%
34票 · 最終結果

6割は「モテた試しがない」辛い。辛い現実です。泣くな負けるなよ。

面白いのは交際してないのにお客様と寝たことがある人が告白された人より多いこと。17.6%です。どういうシチュエーションなのかが全く分かりません。元々知り合いなのか、自宅鑑定でそうなったのか、、。

ここで、それに対してけしからんという話はしません。その代わりに転移の話をします。転移、逆転移は、カウンセラーとクライアントの間で起こるものです。これは避けては通れないものであります。ただし、セッションという週1もしくは月1なり決められた日に会う中で生じてくるものなので、占いの一期一会の場でそれが生じるかは疑問の余地があります。

この転移・逆転移というのは例えば、クライアントがカウンセラーに恋愛感情を抱いたり、母親のように慕ったり好意を寄せたり憎んだりという感情を向けること、逆転移はカウンセラー側がクライアントに好意を寄せたり陰性感情(憎しみなど)を向けることを指します。この転移・逆転移を見つけたのは確かフロイトやユングであります。そして彼らは実際に、患者と恋愛関係になってしまったり愛人にしたりと結構しっちゃかめっちゃかやっています。でも、そのころにこの概念を体感して理論立てたのです。

なので、現在は、その転移や逆転移をうまく取り扱えてカウンセラーは一人前と言われています。もちろん、臨床心理士の倫理規定で、クライアントとの恋愛関係や肉体関係は当然禁止事項であり、これが発覚したら、資格剥奪という厳しいルールがあります。

面白い格言で、転移が生じた時にその渦に飲まれるクライアントにフロイト派は眺めて木の枝を差し出すが、ユング派はその渦に一緒に飛び込むと言われています。

占い師としてリピーター様がいる場合は、こうした転移や逆転移が生じてくると思いますが、それをうまく扱う術は求められる時代になっているかもしれません。少なくとも、それをきちんと扱えることは、占い師としての信用と自分やお客様を守る術になるとは思います。お客様の人生を背負うことはできません。その人は、いずれ一人で自分の人生を歩いていかねばならないのです。うまく送り出せる術を持つことが占い師には求められるように思えます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?