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出来ません、と言いたくない!

ずっとxx年ほど独学でタロットだけをやってきてプライベートで、無料つまり趣味で周りを占ってきたが、試しに占い会社の実技試験を受けたらプロデビューが決まってしまった。

びっくりしてデビュー前にタロット講座を受けに慌てて行った。

それはタロットというカードを理解するには、あまり必要なかったけれど、タロットであらゆる相談(恋愛仕事人間関係商談)にどう占ったらいいのか、そして占いの肝と心構えを教えてもらった。講師の先生は占い師10年のプロ占い師で手相専門だった。(ちゃんとタロットの基礎もあるというか講師になる際に叩き込まれるようだ。)

命占は学べていなかったので、これも慌てて受講した。なぜならプロデビューが決まっていたから。前からキャロルアドリエンヌの影響が非常に大きかったので、数秘術に決めた。

講座はそれからも必要なものは受講しつつ、独学を続けてデビューした。デビュー日には鑑定依頼があり、それは延々と3時間かかった。(つまり占いの技量が未熟だったので、言われるままに鑑定した結果である。今なら30分で終わらせられると思う。)

プロデビューしてなんとか鑑定はこなせた。でも3カ月頃から自分の中で

ちょっとこのままでは行き詰まるなぁ

と思うことが増えた。講座では相手の気持ちはそもそもわからないから、鑑定出来ない、と言われたがその依頼が9割を占めた。もともと自分や本人を主語にして、独学でもずっとやってきたので、この相手の気持ち主体の依頼に、最初はほとほと戸惑った。

タロットで見るのも、なんだか違和感があり、従来自分がよく使っていたスプレッドが使いにくいと思ったのでそれを捨て、スプレッドを変え、それを使いやすいように更にアレンジした。

それでもまだ、足りない、、と思った。ここでルノルマンを知り、習い始めた。

また依頼者様からの問いにうまく答えられないこと、ぼんやりした回答だったり、回答できませんということにも直面した。悔しかった、自分に。

そこで興味を持ったジオマンシーを習い、またオリジナルでいろいろ加えた。

今は数秘術をもっと使いこなせるように、そして自分のオリジナル解釈を加えたりしている。

つまり、できませんと言いたくない!のだ。

占術のタブーについてはあっさりできません、と言ってお断りするが、自分の占術の力量不足でできません、わかりませんと言いたくない。つまり、占ってもらって満足したと思ってもらわないと占い師としてはまずいと思っている。(もちろん依頼者側の要因もあるので、占い師だけが努力してもダメなときもある)

これは占いに対する満足度であって、話しを聞いてもらって気持ちが整理できたり、方向性を決められたという相談における満足度とはまた違う。両輪が揃ってこその満足度である。

つまり占いには占いの技量と相談を受ける技量の二つがあり、どちらもそこそこなければならず、占い師によっては能力に片寄りもあるだろう。

もともと人の話を聞くのが得意で、占いを学んでデビューしても占いの腕が追い付かずにやめる人もいるし、占いの技量はあるのに、人の話を聞くのが下手でダメになる人も居ると思う。

難しい仕事だ。

だがとにかく。私が占術にかじりつくのは、出来ません!と言いたくないからというのが根底にある。

案外、負けん気が強いのかもしれない。


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