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夫婦関係

たまにふと、母が子どもの頃に負った心の傷を父は癒すことはできなかったのだろうかと思うことがある。マンガなどではたまに、相手が自分を受け入れてくれたことで、これまでの自分を肯定して生きることができるみたいな場面を見掛けるが、母と父の間ではそういう奇跡は起こらなかったのだろうか? 無理か……。だとしたら、母が父と一緒にいる意味って何だろうと思うのは、私が父に期待しすぎなだけなのか? それとも、傷を抱えたまま一緒になり、その生活の中で母の傷は癒えていく可能性はあったとか? (……癒えなかったから、子どもで発散することになったんじゃないか。)子どもの側で思うのは、もう少し父には頑張ってもらいたかったということ。父からは、これでも十分頑張ったとの反論を受けそうだが。そう思うのは、子ども側のワガママか。それでも、母が幸せになったら、父ももっと幸せを感じることができただろうにとは思う。

何にせよ、男女の仲は難しい。というか、夫婦関係が、か。一緒にいて心理的にも互いの癒しや成長に繋がらないのなら、わざわざ一人の人を選んで一緒にいる意味って何だろう? そんな疑問を持つのは、夫婦関係の素晴らしさを目の当たりにすることなく大人になってしまったからなのだろうか。自分が選んだ相手との関わりが重要でないのなら、なぜその相手を選んだのかまったく謎だし、だったら友達や知人でいいじゃないかと思ってしまう。

やはり現実世界ではそんなにうまくいかず、自分の傷は自分自身で癒していくしかないのだろうか?

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