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夫婦のカタチ

父はなぜあんなに母に優しくなかったのだろう? と考えていて思った。どう関わっていいのかわからなかったのではないか? そのため、最初はきっとチャレンジしたのだろうとは思う。下手くそながらも、どうにか夫婦としてやっていこうと母に関わろうとしてみた。憶測だが。そして、おそらく返り討ちにあった。「もっと他の人はスマートに対応してくれたのに」「他の旦那さんはもっと頼りがいがあるのに」なんて。母なら言いそう。もしそうだったとすればきっと、父の心はズタボロになったのだろう。そして、もう関わるのは無理だと心を閉じた。結果、母はさらに「父は何もかも私に押し付ける」「助けてくれない」「ダメ出しばかりする」どちらも思いやりのない夫婦。お互いが自分の理想を夢見て、相手にその通りであることを求め、違ったときに拒否する。君たちは一体何がしたいのだ? お互い貶め合っているみたいじゃないか。それでうまくいくはずはない。きっとそうやって平行線のまま、ただそこにいるだけの人として長年夫婦をしてきたのだろう。なんと悲しい。二人とも傷つき過ぎていて、互いに関わろうとしてもその手を突っぱねてしまうの繰り返し。せめてどちらかは愛情をたくさん受けて成長していればよかったのに。何度突っぱねられても、相手の心が解れるまで寄り添える強さがある相手だったらよかったのに。そんなことを思ってみたり。

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