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【投機の流儀】「中国の日本化」について

第1部;当面の市況

(1)市況コメント

週末の米国市場は感謝祭翌日で短縮取引の為、まちまちの小動き。CME日経先物終値は33745円と、週末現物値(33625円)より120円程度高い水準で取引を終えている。
国内独自の需給要因としては、今週から来週にかけては中間配当金の支払いが需給の下支えとなる。また12月8日(金)のメジャーSQに向かっては、買い方優位の中で日経先物の価格を維持したい動きが働きやすく、特に12月6日(水)は売り方にとってのSQ週の「魔の水曜日」となってくる。

ただ米金利低下を好感し、上昇してきた半導体SOX指数は既に11月相場で+16%上昇し、一方で米10年債利回りは短期的な下落一服の水準(4.3%水準)に到達し、低下一服の動きとなってきている。
12月12−13日開催のFOMC、12月18−19日開催の日銀政策決定会合を控え、短期的な上昇一服局面は近づいていると捉えている。昨年、2022年は12月9日メジャーSQを境に12月30日大納会まで27901円→26094円(▼1800円・▼6.5%)となっている。

三猿金泉秘録の「眼に強変を見て、心に強変の渕に沈むことなかれ。ただ心に売りを含むべし。耳に弱変を聞きて、心に弱変の渕に沈むことなかれ。ただ心に買いを含むべし」とあるように、11月相場でこれだけの上昇を示現した中で、さらに年末の「掉尾の一振」を期待したポジション取りは避けたい。

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