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「劇場版まーごめドキュメンタリーまーごめ180キロ」感想/言葉に出来ない言葉

 皆さん、年賀状の投稿より時間が空きすぎました。お久しぶりです。
まず、私の推し芸人、真空ジェシカが昨年のM-1で(ゆにばーすと)同率6位になって優勝するのは難しいのと、年明けからバラエティ番組に呼ばれてもなかなか噛み合わない現状に心が砕けていて、約10年前の東京進出したてのジャルジャルに抱いた感情が今再燃しています。天竺鼠も全国的に注目され始めている時はほぼ同一でしたが、ランジャタイには現在全くそんな事態にはなっていませんね。分かりやすく伝わりやすい「愛嬌」の問題でしょうか、世知辛くてしょうがないです。

 そんな前置きはさておいて、そんな真空ジェシカと仲が良い芸人がメインのライブもといドキュメンタリーが注目されています。それは「劇場版まーごめドキュメンタリーまーごめ180キロ」、ママタルトの大鶴肥満さん(以下、肥満さん)が主役のドキュメンタリー映画をママタルトと真空ジェシカと一緒に鑑賞するライブでしたが、ライブ当日に主役のはずの肥満さんがオミクロン株に感染した影響で来られず、代役として彼に似ている歌手スカートの澤部さんが登場しました。
 そんな感じで前途多難な出だしでしたが、なんとこのライブは配信のみならずそのスクショをSNSで投稿可能という太っ腹形式なので既に投稿している分もありますが、後日そちらに載せていきます。まあ、記事が重くなるのを防ぎたいからという邪心です。ちなみに、私はここ2年劇場でライブを見ていない(ライブ通いしない訳は後日記事にします)故に配信で堪能していました。

切なさが止まらない

 そもそも、ママタルトがどんな芸人なのかWikipediaの記事を紹介します。

そして、このドキュメンタリーの触れ込みは肥満さんが多用する万能用語「まーごめ」の全貌が分かると紹介されていました。
 しかし、結果として全てをひっくり返す暗く難解な内容です。

苦いバックボーン

 まず、今回の主役肥満さんは漫才中では明るく元気そうに振る舞っていますが、その生い立ちは壮絶と行かないものの、辛さが物語っていました。
肥満さんの本名は「粕谷明弘(かすや あきひろ)」、彼は芸人になるまで小中高大、そして社会人になっても日向側を過ごしていない人生が映し出されていたのでした。私は全て彼に共通していませんが、上手くいかない人生を送っていたので見過ごす訳にはいきません。劇中で所々自責の念に掻き立てられる肥満さんを見て、全て自分で背負わないでと嘆きが隠せされませんでした。
 また、彼の家族は不穏さが目立ち、劇中に彼の父親が放った私も親に言われたくない語句にやられており、感想を探していたら「毒親」と完結しているのもありましたが、肥満さんは自身のnoteでそんなこと言わないでと反論しており、私も親が嫌になる時はありますがどうしても自分だけで解決出来ない問題があるのでそれには感謝しているは彼とは変わりがありません。

愛を知りたかっただけなのに

 それ故に、肥満さんの青春は謳歌できなかったものの劇中にマッチングアプリで知り得た女性に見惚れていたのです。ただ、その前に別のアプリで痛い目(いぐちんランドやズムニー的な内容)に遭われて彼の中学時代に起こった事件からの女性不信に拍車が掛かったので慎重でした。恋愛は良いですよねと私も同意しながら、実りますようにと願ったもののその結果は…
 結果を知った時の肥満さんを眺めたら、自分もチクチクとした感情が伝染したけれども、作品の中に共感しても何も出来ない現実にも襲われました。それでも、同じようなことが自分の身の回りに起きたらしっかり向き合おうと鑑賞後に決意して、頑張ろうと鼓舞しています。

仲間はいるよ

 このドキュメンタリーには所々肥満さんもといママタルトの周囲の芸人がインタビューに答えています。彼の初見からママタルト結成当初、今に至るエピソードを真面目に受け答えする者、おふざけが止まらない者、そうだここにいる者が芸人しかいないと言う小さな世界、正常とは何か分からないままこのドキュメンタリーはエンディングを迎えます。それを楽しんだ私もなんておかしい奴だと現実に帰ると心の中にぽっかり穴が空いていました。

 インタビューとは関係ありませんが、彼の仲間は芸人だけでなくマクドナルドもいます。楽しい時も辛い時も彼のそばにいました。私もマクドナルドはある意味、グレートマザーと呼びたい程好きです。
 大事な方を忘れていました、肥満さんの相方檜原さんです。偶然否運命的な出会いから、辛い人生だった肥満さんを救い上げるかのように結成に至ったのは、彼だけなく私も感謝の気持ちが込み上げてきました。ママタルトは今年のM-1グランプリで決勝進出してほしいです、真空ジェシカと共に。

 話はそれますが、肥満さんは自身の生い立ちを振り返る時の地元や学校、デートの準備に勝負服を買うための店、相方と結成のきっかけになったライブ会場と巡っていました。けれども、私がこのドキュメンタリーで印象的だったのは、公園で遊具に戯れながら話を進める肥満さんでした。遊具との親和性が高いのはYouTubeで見た動画でご存じでしたが、他では見られない遊具に釘付けだった私は検索して特定できました。
ですが、このご時世なので聖地巡礼は夢のまた夢になりますものの、いつかは達成したいものです。

結局、まーごめとは

 結論から言いますと、「まーごめ」が何なのかはこのドキュメンタリー内ではっきりと明文化されていませんでした。生い立ち、恋愛、相方との邂逅どれを通しても一見分かりません。以前YouTubeで見たお笑いドキュメンタリー『ザ・エレクトリカルパレーズ』を見た時の「ザ・エレクトリカルパレーズ」とは何だったという感情を思い起こして、なんとも言えない感情にまた向き合っていました。(こちらの感想もいずれ書きます)
 ただ、「まーごめ」を使用しているのは大鶴肥満の時、粕谷明弘として振り返る際には一度も見られませんでした。粕谷明弘ではなく大鶴肥満として生きる時に「まーごめ」は目覚める、万能用語とは名ばかり、お笑いという小さな世界だけの共通言語、端的に纏められない感情があって良いじゃないですか!

 ドキュメンタリーだって別世界、作品、全てが真実とは限らない、鵜呑みにしがちな自分を戒めました。

後書き

 このドキュメンタリーは2022年2月20日までの配信なので早急に視聴してください。また、ママタルトの公式YouTubeチャンネルに冒頭の無料配信とオーディオコメンタリーがありますし、ママタルトのWebラジオ「ママタルトのラジオまーちゃん」に裏話もあるのでそちらもいかがでしょうか。
有料配信は終了しましたが、ママタルトの公式チャンネルに編集版の公開予定があります。しかし、もしかしたら配信版と内容に差異が現れるかもしれませんが、今回はネタバレを避けた感想になっていたので公開されたらネタバレ込みの感想文完全版を作成します。

 さて、この記事を作成するために私は3周して鑑賞しました。始めはこのライブのみ、次はビッグマックセットと、最後はオーディオコメンタリーとニューヨークバーガー(ビーフ)LLセットで堪能していました。
ビッグマックセットではすぐに食べ終えてしまい鑑賞中に手持ち無沙汰になってしまったので、反省してポテトをMからLにドリンクをSからLにサイズアップしたら集中力を途切れずにドキュメンタリーを鑑賞できました。クライマックスの名シーンに食べたニューヨークバーガーは特に美味しかったです。
(追記)
 配信終了日にも視聴しましたので合計4周しました。その時のお供はマクドではなくミスドでした。

手持ち無沙汰のビッグマックセット
このドキュメンタリーはクライマックスにハンバーガーを食べるのが私のオススメです
家にあったフライドポテトライトとミスドで最後の配信視聴

 最後にこのドキュメンタリーを見た時に自分が抱いた感情のツイートでまーごめです。


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